あなたの日焼け対策はバッチリ?~①日焼けと皮膚がんについて~

2017/2/8

佐藤 典宏 先生

記事監修医師

産業医科大学第1外科

佐藤 典宏 先生

肌見せが増える夏――。
小麦色の肌に憧れて、「日焼けしたい!」と思う女子のみなさん。日焼けのコワさ、ちゃんとわかっていますか?
一方、「日焼け止めは手放せない!」という女子のみなさん。せっかくの日焼け止め、正しく塗れていますか?
日焼けの危険性が高い場所や時間帯、ちゃんとわかっていますか?
「日焼けのリスク」と「日焼けの正しい予防法」について、2回にわたってお届けします!
今回は「日焼けのリスク」についてです。

冷凍宅配食の「ナッシュ」
冷凍宅配食の「ナッシュ」

日焼けが原因で皮膚がんに!?

ほとんどの皮膚がんの原因が、「直射日光や日焼けサロンで紫外線を多く浴びたことによるもの」という事実を、あなたは知っていますか?
(実際に日焼けが原因で皮膚がんになってしまった女性の体験談はこちら→リンク)
日光に含まれる紫外線A波(UVA)や紫外線B波(UVB)には肌を傷つける作用があるため、長時間日光を浴び続けると、皮膚がんにつながることがあるのです。
では、「日焼けサロンのほうがマシ?」かというと、そんなことはありません。
日焼けサロンで使われる日焼けマシーンも、紫外線を使用します。「無害のUVAを使用しているため、安全に日焼けできます」などと謳うサロンもあるかもしれませんが、UVAはUVBよりも皮膚を損傷するのに時間がかかりますが、UVBよりも皮膚に深く入り込むという特長があります。

皮膚がんのリスクが高いのはどんな人?

日光を浴びる時間の多い人が皮膚がんになるリスクが高い、というのは前述のとおりですが、以下の人も特に注意が必要です。
・肌が白い人
・そばかすのある人
・日焼けすると黒くなる前に赤くなる人
・ほくろがたくさんある人
・皮膚に問題があり、過去に治療を受けた人
・休暇など、たまにしか強い日差しを浴びない人
・太陽の日差しが非常に強い暑い国に住んでいる人
・皮膚がんの家族がいる人
なお、もともと肌色が濃い人は紫外線に強いため、皮膚がんになるリスクが少ない傾向にありますが、かかる可能性はあります。

皮膚がんの兆候

皮膚がんは早期発見できれば、最も治癒率が高いがんのひとつです。
そのため、こまめに肌(特にほくろ)を観察することをおすすめします。
下記の症状が出た場合は、すぐに医師に相談してください。
・ほくろの出血
・ほくろが急に大きくなった(通常は直径約6mm以下、円形または楕円形で平らかドーム状)
・ほくろにかゆみがある
・30歳を過ぎた後にほくろができた
・皮膚が鱗状になり痛みがある
・肌の感触が荒い
・皮膚のところどころが茶色、赤色、白色、青色、黒色などに変化している

おわりに:日焼けのリスクは予防で

健康的な印象の小麦色の肌は、女子の憧れですよね。ただ、日光や日焼けマシーンに含まれる紫外線はほとんどの皮膚がんの原因となっています!
健康のためには、日焼けをしっかりと予防することが大切です。次の記事では日焼け止めの正しい使い方など、日焼けしないための注意点についてお伝えします。

関連記事

この記事に含まれるキーワード

皮膚ガン(8) ほくろ(4) 日焼けサロン(1)