記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/8/31
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
ビーツは、身体能力を向上させると言われる高容量の硝酸塩を含む食物ですが、その抽出物がサプリメント(ビートルート: ビーツの根)として販売されており、アスリートに対して効果的であるという証拠があります。
ビートルートの摂取量は体重1kgあたり硝酸塩換算で6.4~12.8mg程度とされています。
これは68kgの人であれば、約436mgを意味しますが、この量の硝酸塩を含むのはビートルートの摂取量に直すと500gに匹敵します。
加工肉や野菜に含まれる硝酸塩も同じ分子です。一般的には、加工された肉製品と、発癌性との関連性が報告されており、硝酸塩にはネガティブなイメージがあります(一般的に防腐剤として硝酸塩が使用されるため)。
逆に、野菜は通常、癌リスクと関連しないと定められているため、いくら同じ分子であるといっても、加工肉と野菜の中の硝酸塩を同じ分子と考えて良いのかという懸念が生じます。
野菜による摂取(最も一般的に研究されているのはビートルート)と、加工肉の硝酸塩防腐剤は、どちらも血清硝酸塩と亜硝酸塩の増加を引き起こし、生物学的に同等と考えられています。