ブルーベリー

2017/8/30

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

ブルーベリーは、アントシアニンと呼ばれる成分を多量に含んだフルーツです。これらの抗酸化物質は認知機能を向上させる目的で、しばしばサプリメントとして摂取されます。

概要


ブルーベリーは小さく青紫色のフルーツで、クランベリーやコケモモなども含まれるスノキ属に分類されます。

ブルーベリーは人気のある食品で、サプリメントになっていることも頻繁にあります。ブルーベリーに含まれる抗酸化物質とアントシアニンにより、そうしたサプリメントは認知機能低下、心血管の健康維持、肝臓の保護、および脂肪肝に対して特に効果的なものとなっています。

また、ブルーベリーには向知性効果も期待できます。ブルーベリーは認知機能の低下が進行中の人に対し、認知機能を改善する効果があると分かりました。さらに、いくつかのげっ歯類による証拠は、ブルーベリーは健康な若い人にも認知機能を向上させる効果を上げることが可能だということを示唆しています。神経組織の成長促進効果および神経系の炎症抑制効果があるのかもしれません。

ブルーベリーは食べることも、ブルーベリーパウダーを使ったサプリメントで摂取されることもあります。アントシアンニンのみのサプリメントにも効果があるでしょう。ブルーベリーは食品であり、かつ食べるサプリメントなのです。

基礎知識

注意事項

・動物実験においてブルーベリーの摂取量を計測する研究では、ブルーベリーの実そのものではなく乾燥させたブルーベリーパウダーが使用されている傾向があるので、重量を述べる時は水分がある状態ではなく、乾燥した状態での重量を基準とします。
・ブルーベリーのサプリメントは冷蔵庫で冷やすことをお勧めします。ブルーベリーは熱に対して弱い性質を持ちます。

摂取方法


ブルーベリーエキス、アントシアニン単体、冷凍ブルーベリーや採れたてのブルーベリーでブルーベリーのサプリメントが作られることがあります。

ブルーベリーエキスの最適な摂取量は5.5グラムから11グラムで、この範囲内なら摂取量が多くなるほど効果が上がります。アントシアニン単体の最適な摂取量は500グラムから1000ミリグラムです。

ブルーベリーは毎日食べるかサプリメントで摂取するのがオススメです。冷蔵庫のような涼しい場所で保管するのがもっとも良いでしょう。過剰に熱に晒すとアントシアニンの含有量を減少させてしまうでしょう。

 

ブルーベリーの効果

 

ブルーベリーは様々なフルーツの中でももっとも研究によって健康に対する効果が証明されているフルーツです。
ブルーベリーに含まれる豊富な抗酸化物質によって、身体の酸化レベルの低下や、運動時の筋肉の損傷が減少したという報告があります。また、特に多く報告されているのがDNAに対するダメージの修復効果です。

さらに、ブルーベリーを摂取することによって脳内のBDNFという神経の成長因子が増加することが示唆されています。

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