記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/4/27
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
ヤマノイモは、ジネンジョウ(自然生)、ジネンジョ(自然薯)、ヤマイモ(山芋)とも呼ばれる、ヤマイモの一種です。閉経の症状を緩和すると主張されていますが、この効果を証明する証拠はありません。
ヤマノイモ目ヤマノイモ科ヤマノイモ属 (Dioscorea) にはさまざまな種類があり、日本原産のものには山芋(Dioscorea. japonica)があります。その中の一つのDiscorea villosaはワイルドヤムと言い、閉経後の更年期障害を緩和すると言われています。
動物を使った研究によると、ワイルドヤムを摂取すると皮膚がより厚くなる作用があることがわかっています。しっかりとした研究はまだありませんが、ワイルドヤムがスキンケアのためのサプリメントとして使えるかもしれません。
ワイルドヤムの成分のうちいくつかがステロイド環を持つ化合物に類似していることから、閉経の症状を緩和する効果があると主張されています。ワイルドヤムは、デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)と同様の効果をもたらす可能性があると考えられています。
ただし残念なことに、ワイルドヤムのエキスは、腎臓と肝臓の線維化を引き起こす可能性が示唆されています。この効果は弱いとされていますが用量依存性にリスクが高まると考えられています。この理由から、ワイルドヤムを連用することはお勧めしません。
一般的なヤマイモ
動物研究では、マウスに体重1kgあたり9.8〜37.7mgのワイルドヤムを与えた際に、効果性が示唆されています。この用量は、ヒトに換算すると、およそ0.8〜3mg /体重kgに相当します。
ラットの研究では、790mg / kgの体重(126mg / kg体重)が線維化と関連していることが示唆されています。低用量の安全性は確認されていません。
ワイルドヤムが補給に安全かどうかを判断するためには、より多くの研究が必要であるため、現在は推奨できません。