ストレスで蕁麻疹が発症することも・・・原因は何?

2017/9/1

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

突然、皮膚にかゆみを感じ、皮膚がでこぼこに盛り上がり、体の様々な場所に広がる蕁麻疹。よくある原因は食べ物などのアレルギーですが、ストレスも大きな原因であるといわれています。この記事では、蕁麻疹とストレスについてまとめました。

ストレスで蕁麻疹(じんましん)が出ることがあるって本当?

蕁麻疹とストレスについてみる前に、蕁麻疹について詳しくみていきましょう。

蕁麻疹とは

蕁麻疹は、痒みを伴う膨れ上がったでこぼこ状の発疹です。体の一部に現れたと思うと、体の各部分に広がり、かなり広い領域に広がることがあります。皮膚の一部が突然に赤くくっきりと盛り上がり(膨疹)、しばらくすると跡かたなく消えてしまいます。たいていは、数十分から数時間以内に消えますが、半日から1日くらい続くこともあります。
膨疹は、1~2mmから手足全体位のものまであります。一つ一つの膨疹がいっしょになって、手足などのほとんどが覆われることもあります。形もまた様々です。

イラクサ(蕁麻)の葉に触れた人が、この症状をしめしたことから、名前がつきました。
ほぼ数日で良くなるので、病院に行く必要はありません。しかし、かゆみがひどいので、市販の抗ヒスタミンの入った塗り薬などを使用しても良いでしょう。

症状が48時間以内に改善しないのであれば、皮膚科医に相談するようにしましょう。

蕁麻疹のおこるしくみ

皮膚の中にある小さな血管が一時的に膨らみ、血液の中の血漿と呼ばれる成分が周囲に滲み出た状態(このために皮膚の一部が盛りあがります)です。皮膚の血管の周りには、マスト細胞と呼ばれる、顆粒状のものが詰まった細胞がちらばっていて、この細胞が顆粒を放出すると、血管がその成分に反応して蕁麻疹を生じます。

顆粒の中にはヒスタミンと呼ばれるものがあり、血管を拡張し、血漿成分を血管の外に漏れ出やすくします。ヒスタミンは痒みを感じる神経を刺激するので、痒みを伴います。

蕁麻疹が起きる仕組みは大きくアレルギー性のものと、非アレルギー性のものに分けることができます。

蕁麻疹の原因と誘因

蕁麻疹の原因、誘因には下記に挙げるようなものが知られています。

食べ物

・魚介類(サバ、マグロ、サンマ、エビ、カニなど)
・肉類(豚肉、牛肉、鶏肉など)
・卵、乳製品(鶏卵、牛乳、チーズなど)
・穀類・野菜(大豆、小麦、ソバなど)

食品添加物

・人工色素(黄色、赤色など)、防腐剤(パラベンなど)

薬剤

・抗生物質、解熱鎮痛薬、咳止めなど

植物・昆虫

・イラクサ、ゴム、蜂など(触れたり刺されたりして起きる)

感染症

・寄生虫、真菌(カビ類)、細菌、ウイルス

物理的刺激

・機械的擦過・圧迫、寒冷、日光、温熱、振動など

運動・発汗

・内臓・全身性疾患:血液疾患、膠原病、血清病など

疲労・ストレス

身体的なもの、精神的なもの

上記のものが、誰にでも蕁麻疹を起こす訳ではありません。過敏体質や外的要因が重なり、症状が現れます。

原因不明の蕁麻疹

急性の蕁麻疹は原因を突き止められることも多いのですが、1か月以上もの間、毎日のように現れては消えるタイプの蕁麻疹もあります。ほとんどの場合は原因を明らかにすることができません。

ストレスによる蕁麻疹の特徴は?

先ほどお伝えしたように、毎日のように蕁麻疹が現れたり、おさまっていた蕁麻疹が再び現れる場合もあります。皮膚以外には原因が見つからない場合には、過度のストレスによるものの可能性があります。

なぜストレスで蕁麻疹を発症してしまうの?

ストレスは、限度を超えると様々な病気の原因となります。蕁麻疹も同様です。

毎日のように症状が現れる蕁麻疹(慢性蕁麻疹)では、心身のストレスにより症状が悪化することが多いようです。

心理学的な研究によると、慢性蕁麻疹の人に自覚しないストレス状態が多いことが報告されています。

ストレスによる蕁麻疹の治療はどんなものがある?

蕁麻疹の治療は、原因となるものを取り除くか避けるようにすることです。
また、薬による治療も行ないます。蕁麻疹のほとんどは、ヒスタミンが血管および神経に働くことで現れます。このヒスタミンの作用を抑えることが有効です。抗ヒスタミン薬または抗ヒスタミン作用のある抗アレルギー薬を服用します。

まずは、蕁麻疹を発症する原因となっている疲労やストレスを解消することです。

おわりに:生活のリズムを整えるとともに、自分なりのリラックス方法を見つけよう

蕁麻疹は見た目にも影響がありますし、何より痒いので生活の質が下がってしまいます。蕁麻疹を出ないようにするためには、ストレスをためない生活を送ることですが、なかなか難しいかもしれません。

生活のリズムを整え、健康的な食生活と適度な運動を心がけましょう。そして、自分が心地よく感じられる、リラックス方法を見つけましょう。

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