記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/9/11
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
ショウガとは、中国漢方やアーユルヴェーダで古くから使われてきた薬味です。1グラムから3グラムほどで吐き気を抑えると同時に、とても効果的に消化を促進することができます。粉状にすりつぶした地下茎(地面に垂直に伸びた根)を1日に10グラムから15グラム摂取するとテストステロンが増加するかもしれません。
ショウガ(生姜)は中国の医学、アーユルヴェーダなど様々な文化で昔から貴重な薬として用いられてきたスパイスです。1-3グラムのショウガは吐き気を改善し、食べ物の消化を促進します。さらに血糖値を下げる作用もあるようです。また、10-15グラムのショウガの摂取はテストステロンを上昇させるという報告がありますがさらなる研究が必要です。
クルクミン(ショウガ科の別の生理活性化合物でターメリック(ウコン)に含まれています)
・ショウガの香りは痛み止めの効果があるかもしれません。ある研究によると、マッサージをショウガの香り有りとショウガの香り無しで行ったところ、実験が始まって1週間後に著しい違いがありました。ショウガの香りを嗅ぎながらマッサージを受ける方が痛みが和らいだようです。ただし、その違いは4週間後には無くなったようです。
1グラムから3グラムほどの量のショウガを使うことで吐き気を予防することができると言われています。妊娠中のつわりや乗り物酔い、化学療法および手術による吐き気に効果があります。
他にショウガが使われる場面では、多くの場合でショウガの使用量が1グラムがとなっています。消化を促進し、腸の運動を改善するのに対しては効果的なように思われますが、ある研究によると、血糖値を下げることに対してはこの量では効果が無いようです。
テストステロン値を上昇させるには、サプリメントの使用が良いでしょう(実際のショウガで同じ量を取ろうとすると大変です)。
ラットを使った実験でのショウガの使用量をヒトでの使用量に変換すると、サプリメントではない普通のショウガが約14グラムも必要になってしまうことになります。(普通のショウガは、同じ量でも成分を摂取できる量がサプリメントよりも少ないことがほとんどです。)
ショウガの摂取方法にはいくつかあります。次に挙げる方法がショウガの成分1グラムを摂取するおおまかな方法です。
・ショウガ成分1グラム分のカプセル
・ティースプーン1杯分の新鮮なショウガのすりおろし
・ティースプーン2杯分(10ミリリットル)のショウガシロップ
・ティースプーン半分ほどのショウガのすりおろしを5分から10分浸したジンジャーティー4杯(それぞれ8オンス)
・コップ1杯分のジンジャーエール(本物のショウガから作られたジンジャーエールです)