記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/9/25
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
条件付き必須アミノ酸は他のものが不足(ビーガンや、乳製品摂取量の低いベジタリアンなど)している時や、長時間にわたる忍耐が必要な時に体に利益をもたらす栄養補助剤としてのみ現れます。糖分への渇望を減らす効果がある、と逸話的に語られる事があります。
グルタミンは食品タンパク質などに自然に含まれる20のアミノ酸のうちの1つで、特にグルタミンは条件付き必須アミノ酸(病気の時や、身体外傷に典型的な筋肉消耗時など特定の状況で必須となるもの)です。グルタミンは食事の肉と卵に多く含まれるだけでなく、単体のアミノ酸としても人気のあるサプリです。グルタミンはホエイプロテインとカゼインプロテイン両方にとても高いレベルで見つかります。
グルタミンは腸管や免疫システムの健康にとても効果的なアミノ酸です。これらの細胞はグルコースよりもグルタミンをエネルギー源として使っているからです。
グルタミンは筋肉増強剤としてよく推奨されますが、健康な人の筋肉の形成を強化するとは証明されていません。しかし、やけどや筋肉への損傷を負った人、筋肉消耗が起こるAIDS(後天性免疫不全症候群)などの病気になった人にとって、グルタミンは筋肉形成や、病気によくある筋肉量の減少の軽減に効果的なのです。
グルタミン酸、アラニルグルタミン(サスタミン)
グルタミンは非刺激的です。
グルタミンは5g以上の摂取が通常勧められていますが、適切な摂取量は決まっていません。
というのもヒトを対象にして筋肉増強のためのグルタミンの適切な摂取量については研究で検討されていないからです。取りすぎると代謝産物のアンモニアの濃度が増えるため、注意が必要です。血清中のアンモニアを上昇させる可能性があるのは体重あたり0.75g/kg(80kgの人であれば60g)程度とされています。