グルタチオン

2017/10/12

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

グルタチオンは体内のあらゆる細胞や組織が使用する抗酸化物質です。多くのプロセスにとって重要ではあるものの、経口による摂取で、急速な崩壊するため、栄養補助食品としての使用は限られています。グルタチオンの代謝産物であるL-システインは、体内でグルタチオンを増加させる効果がありますが、グルタチオンを介してL-システインを摂取することは、非効率的であり、また高価でもあります。

概要


グルタチオン(γ-L-グルタミル-L-システイニルグリシン)は、1分子のL-グルタミン酸、L-システイン、およびグリシンからなる小さなペプチドです

この分子は食物と人間の体内で見られ、抗酸化物質として作用します。

グルタチオンを補給することで、細胞中にストックされるグルタチオンを増やすことができ、グルタチオン系全体の有効性を維持すると考えられています。グルタチオンは様々な役割を持っていますが、現在、以下に述べるような薬物動態学的性質のために、グルタチオンのサプリメントとしての補給には限られた効果しか見られないと考えられています。

・グルタチオンは腸から吸収されるものもありますが、そのまま細胞に侵入することはできません。取り込まれる前に代謝され、L-シスチン(2つのL-システイン分子が結合した状態)を形成する必要があります。

・細胞内のL-システインの供給はグルタチオン合成を増加させるために必要であり、N-アセチルシステインは、これをグルタチオンよりも安価ながら効率的に行います。

グルタチオンは、L-システインを摂取するという目的にしては価格が高すぎます。それよりは、ホエイプロテインのようにL-システインを豊富に含むサプリメントあるいは食品から摂取した方が効果的です。

血液中のグルタチオンレベルの上昇は、一酸化窒素の分解を遅らせることが示唆されているため、グルタチオンの補給は、L-シトルリンやL-アルギニンなどの、一酸化窒素(NO)ブースターを増強するのに効果的である可能性があります。

基礎知識

混合注意

N-アセチルシステイン(グルタチオンを産生するL-システインのプロドラッグです)

グルタチオンについて

グルタオチンは摂取しても、アミノ酸成分に消化されてしまうので、体内のグルタチオンを増加させるには効率が悪いです。それよりもNアセチルシステインはより効果的にグルタチオンを増加させます。

 

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