記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/10/17
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
エリンギは、生理活性物質に分類される成分を有している食用キノコです。一般的に、エリンギは、その味や料理での使い勝手の良さから生理活性効果のあるほかのキノコよりも人気がある傾向があります。
エリンギは、キノコのヒラタケ科の一種で、ヒラタケと同じ科に属しています。大きな茎には、比較的「肉」っぽい質感、あるいは、「食欲をそそる」風味(うまみ成分)があります。
エリンギに関する研究はそれほどたくさん実施されているわけではありませんが、免疫機構に作用し、強化する可能性があるという点で、生理活性作用の強い他のキノコと同じ性質をもっていると言えるでしょう。ある研究によれば、エリンギはほかのキノコと比較すると、脂肪酸の吸収を抑制する性質が強い傾向があるそうです。また、テストステロンを5倍に増加させるということも指摘されています。ただし、この研究では、食事の15%から20%を占めるほど多くのエリンギが使用され、ヘラジカを被検体に行われました。以来、検証実験などは行われていません。
・エリンギに対してアレルギー反応を引き起こす人がいるかもしれません。この場合、食べものとしてエリンギを食べる時だけでなく、サプリメントとしてエリンギを摂取した時にもアレルギー反応が起こってしまう可能性があります。キノコアレルギーだと分かっていたら、エリンギのサプリメントは使用しないようにしましょう。
エリンギの効果を期待しているのなら、現時点でオススメできることは、エリンギの本体あるいは茎の部分を食事の中に組み込んでいくことだけです。エリンギのサプリメントでも効果があるかもしれません(生理活性効果のあるほかのキノコからも成分を摂取するなら、一日1グラムから3グラムの用量になるでしょう)が、臨床試験はわずかしか行われていないということは覚えておきましょう。