ヘルパンギーナの症状の特徴と手足口病との違いとは?

2017/9/6 記事改定日: 2019/5/21
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山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

ヘルパンギーナは特に乳幼児に多くみられる夏風邪です。この症状は、同じ夏風邪の手足口病とよく似ています。
今回はヘルパンギーナとの症状の違いはどのようなものかを解説していきます。

ヘルパンギーナになるとどんな症状が出るの?

ヘルパンギーナは、高熱と咽頭の水疱が特徴の夏風邪で、5歳未満の乳幼児に多く発症します。
予後良好となることがほとんどですが、まれに症状が悪化し、髄膜炎や心筋炎といった合併症を発症する場合があります。

ヘルパンギーナに感染すると、2~4日の潜伏期間を経て、以下のような症状が出ます。

症状

ヘルパンギーナでは次のような症状が現れます。

  • 39℃以上の高熱が出る
  • のどの強い痛みがある
  • のどや口の中に多数の水ぶくれができる
  • のどや口の痛みで水分摂取もままならない

とくに、自分の症状を言葉で表現できない乳児は発見が遅れることもあり、高熱や水分摂取量の減少などで脱水症になることが多々あります。

十分な水分摂取ができない場合や、ぐったりしている、唇や口の中が乾いている、目が落ちくぼんでいる、大泉門が陥没しているなどの症状が見られた場合にはなるべく早めに病院へ行くようにしましょう。

ヘルパンギーナの感染経路は?

ヘルパンギーナの感染経路は飛沫感染と接触感染です。
ヘルパンギーナの原因となるウイルスは感染者の唾液や便などと共に体外に排出されます。飛沫感染とは、感染者の咳やくしゃみのしぶきと共にウイルスが体外に飛び散り、それを近くにいた人が吸い込んだりすることによって感染するものです。

一方、接触感染とは、感染者の唾液や便に含まれるウイルスが付着したものを他者が触れ、体内に取り込んでしまうことで感染するものです。
いずれも近くに感染者がいる場合には、しっかりと感染対策を行わないと感染の拡がりを予防することはできませんので注意しましょう。

ヘルパンギーナと手足口病は何が違うの?

手足口病もヘルパンギーナと同じく夏かぜです。
手足口病もヘルパンギーナ同様、口の中に1~4mm程度の水疱ができますが、それが手足または全身に広がります。
また、手足口病の発熱は、37~38℃ぐらいで、発熱しないこともあり、症状は5~7日続きます。

症状が似ているため、子供がどちらにかかっているのか判断が難しいですが、ヘルパンギーナは見た目は普通ですが高熱が出て、手足口病は全身に水疱が出ますが熱が出ず子供は元気なままのことが多いです。

ただ、症状には個人差がありますので、気になる症状があるときは病院を受診し、医師にきちんと診てもらいましょう。

おわりに:ヘルパンギーナと手足口病も、まずは病院で診てもらおう

ヘルパンギーナと手足口病には、発熱するかしないか、全身に水泡が出るか出ないかの違いがあります。ただ、症状には個人差がありますので、症状が回復しないときや気になる症状があるときは早めに病院に相談するようにしましょう。

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