記事監修医師
東京大学医学部卒 医学博士
タウロウルソデオキシコール酸は、より一般的にはTUDCAと呼ばれる、体内で自然に発生する胆汁塩のことをいいます。胆汁酸塩が定期的に腸に到達すると、細菌によってUDCA(ウルソデオキシコール酸)に代謝され、その後タウリン分子に結合してTUDCAになります。
TUDCAとは水溶性胆汁塩のことで、水溶性および脂溶性の両端を保有しており、洗剤(ミセル)効果をもたらす通常の胆汁酸塩とは対照的の役割があります。
TUDCAやUDCAのような他の水溶性胆汁酸塩はこの毒性と戦い、そのことで間接的に細胞が機能しなくなることを防ぎます、
さらに、TUDCAは、細胞の小胞体へのストスを軽減し、タンパク質の折り畳みを促す効果があると思われます。小胞体とは、核から細胞質への通路として機能する細胞小器官のことです。
小胞体(ER)ストレスを軽減することにより、TUDCAは、インスリン抵抗性および糖尿病の低減、および神経保護剤のような有益な代謝効果の広い範囲に関与しています。
しかしながら、TUDCAは胆汁うっ滞を治療するための臨床施設(病院)で使用されるため、すでに害されている肝臓の治療を目的にした、TUDCAの使用はかなり信頼できるものの、肝臓以外のTUDCAの使用は予備的です。
タウリン
TUDCAは水溶性です
1日10-13mgの摂取が臨床的に病気の人たちの肝臓老化率を改善することが、一度研究で示唆されており、この用量が経口投与量の最も低い値である可能性があります。
1件の研究によれば、胆汁酸塩の組成を改善することから判断すると、約15-20mg / kg体重のTUDCAの用量が最も良いと思われます。
筋肉および肝臓のインスリン感受性(脂肪肝疾患の治療に使用される最高用量)において、毎日1,750mgの摂取で効果が見られました。