記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/10/16
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
ビタミンAとは、皮膚の健康状態、視力、遺伝子転写、そして免疫系の機能を調節する上で重要な役割を果たす化合物群です。開発途上国では、ビタミンAが不足している人がよく見られ、視力障害、乾燥した皮膚、免疫不全につながります。
ビタミンAは、単一の化合物ではなく、構造的に類似した複数の化合物を総称した呼び名です。これらの化合物の中には、レチノール、レチナールアルデヒド、レチノイン酸、ベータカロテン、α-カロチン、γ-カロテンおよびクリプトキサンチンを含むプロビタミンAカロテノイドなどがあります。レチノールとベータカロテンは、どちらも食物やサプリメントに含まれるビタミンAの最も一般的な形態の一つであり、前者は動物に、後者は植物で認められています。
ビタミンAは、皮膚の健康、視力、免疫系、遺伝子転写の調節に関係しています。異なる形態のビタミンAは異なる機能を果たします。
例えば、遺伝子の転写や皮膚の健康の維持に関与するレチノイン酸であったり、特定のタンパク質を眼の錐体や桿体に結合させる(眼が低光の環境で機能することを可能になる)レチアルデヒドであったりします。
皮膚に塗布する場合、オールトランスレチノイン酸(トレチノイン)の形態は、0.01〜0.10%の範囲で顔クリーム/ローションとして使用されるべきです。最低濃度は副作用が少ないが有効性は低く、 0.025~0.05%が最適だとされています。