生理中は膀胱炎になりやすいって本当? どうすれば予防できる?

2018/7/20

前田 裕斗 先生

記事監修医師

国立成育医療研究センター フェロー

前田 裕斗 先生

普段は平気でも月経(生理)になると膀胱炎になるという女性も多いといわれています。
なぜ、生理中は膀胱炎になりやすいのでしょうか? この記事で原因や対処法を紹介します。

膀胱炎ってどんな病気?

膀胱炎は細菌が感染して膀胱に炎症が起こる病気です。
通常は多少の細菌が膀胱に付着しても排尿によって外に出されるため膀胱炎にはなりませんが、ストレスや冷えなどによる免疫力の低下やトイレを我慢することで発症しやすくなります。
尿道から肛門までの距離が男性よりも短い女性に多い病気です。

主な症状は以下の通りです。

  • トイレの回数が増える
  • 残尿感がある
  • 排尿時に痛みを感じる
  • にごった尿や血尿が出る

月経(生理)のときに膀胱炎になりやすいのはなぜ?

月経(生理)のときに膀胱炎になりやすい理由は主に下記の2つです。

  • ホルモンバランスの変化で抵抗力が落ちているから
  • 生理用品を長時間使うことで外陰部で雑菌が繁殖しやすくなるから

免疫力が低下すると・・・

免疫力が低くなると菌への抵抗力が弱くなり、その結果膀胱が細菌に感染しやすくなります。
さらに生理中は血液循環も滞りがちです。
血行が悪くなって体が冷えると膀胱の機能も働きにくくなり、膀胱炎のリスクが高まります。

生理用品をこまめに変えないと・・・

仕事などでナプキンをこまめに交換することができない、汚れてないからなどの理由で同じナプキンを長時間使い続けると、外陰部がムレて雑菌が繁殖する原因になります。
繁殖した雑菌が膀胱に感染すると膀胱炎になりやすいので、ナプキンやタンポンはこまめに交換しましょう。

膀胱炎はどうすれば治る?

生理中の膀胱炎の治療法は、一般的な膀胱炎との治療法とほとんど同じです。
症状が軽い場合には水分をたくさん摂って排尿を促すことで治していきます。症状が重い場合や膀胱炎を繰り返している場合は抗菌薬による治療を行うことが多いです。
「膀胱炎かな・・・?」
と思ったら水分を多めにとって排尿を繰り返すようにしましょう。症状が治まらない場合は、できるだけ早めに婦人科や泌尿器科を受診してください。

生理中の膀胱炎を予防するために気をつけることは?

以下にあげるのは、一般的な膀胱炎の予防に効果的とされる方法です。

  • 水分をしっかり摂って排尿を促すこと
  • トイレのあとは前から後ろに拭くこと
  • 腰周りを冷やさない

特に生理中に気をつけた方がいいことは生理用品をこまめに交換することです。
上の項目で述べたとおり、生理中は免疫力が低下するため菌に感染しやすい状態のため、ナプキンなどで膀胱付近がムレやすくなると雑菌が繁殖しやすくなります。
ナプキンやタンポンなどの生理用品はなるべく3時間おきに交換するようにしましょう。

おわりに:水分をこまめに取ることも、膀胱炎の予防に効果あり

生理中はホルモンバランスの変化で免疫力が低下しやすく、ナプキンやタンポンの使用で外陰部が雑菌が繁殖しやすい環境になりがちです。
食事内容や睡眠不足に注意したり、生理用品をこまめに交換するようにしましょう。

また、水分をこまめに補給することも膀胱炎の予防に効果があります。普段から意識して水分を摂り膀胱炎を防ぎましょう。

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