記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/10/12
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
ナツメは、胃腸の健康と消化に関連する目的のために伝統的な中国医学で使用されるフルーツであり、鎮静、抗不安、鎮痛の効果があるとされています。伝統的な中国医学によれば、明らかに有益な効果があるとされているものの、一般的に人間における証拠は限られています。
ナツメは、腸に関して前運動性であり、通過時間を短縮し、排便を促進すると考えられています。腸の短鎖脂肪酸(SCFAs)と便の含水量の増加に関連していることから、他の下剤よりも「健康的」である可能性があります。
ジアゼパムと同様の有効性があることを指摘した少なくとも1つの研究では、高用量のナツメを与えたラットにおいて、実際に非常に大きな鎮静作用と不安緩和作用が見られました。鎮静作用は5-HTP(5-ヒドロキシトリプトファン)と相乗作用が働いている可能性があります。
ナツメの鎮静作用や不安軽減作用について、現在のところヒトを対象にした研究はありません。
伝統的な使用法では、ナツメが女性にとって避妊効果がある可能性を示唆しており、単一のラットの研究でも同様の効果が見られます。妊娠を試みている人は、ナツメの使用を避ける方が賢明です。
ホホバ
ナツメの伝統的な使用法では、50gの果物をとり、熱水抽出物を飲料かスープのいずれかを摂取します、
現在、ナツメのサプリメントの効果的な経口投与量を確立するには十分な証拠はありません。不安軽減のために500mg / kgで効果が見い出されている動物研究から推定すると、ヒトの推定投与量は、以下になります。
・約68キロの人:5,500 mg
・約90.7キロの人:7,300 mg