避妊とはなんだ!?正しい知識でパートナーと豊かなセックスライフを

2017/9/20

前田 裕斗 先生

記事監修医師

国立成育医療研究センター フェロー

前田 裕斗 先生

避妊とは望まない妊娠を避けることです。
正しい知識を持って避妊を行えば、妊娠を防ぐことだけではなく、パートナーと安心してセックスを楽しむこともできます。この記事で正しい避妊法を見ていきましょう。

避妊とは

避妊とは文字通り望まない妊娠を避けることです。
通常男女がセックスをすると妊娠する可能性がありますが、避妊は何らかの方法で射精された精子が卵子に到達して受精卵となり着床する(=妊娠)のを防ぎます。

パートナーとセックスをすることはとても自然なことですが、まだ子供を授かる予定がない場合はきちんと避妊をするべきです。

避妊にはどんな方法があるか

避妊とひと口に言っても様々なやり方があります。パートナーと話し合って、自分たちの生活スタイルや目的に合った避妊法を選びましょう。
それでは、以下の文で代表的な4つの避妊法をご紹介します。

低用量ピル(OC)

低用量ピルは毎日服用するタイプの女性ホルモン剤で、排卵を抑制したり、精子が子宮内に侵入しにくくしたり着床し辛い状態にして妊娠を防ぎます。
21錠タイプか飲み忘れ防止のための偽薬(プラセボ)を含む28錠タイプがあります。

使われる女性ホルモンによって種類がわけられますが、避妊効果は同じです。
使用法を守れば避妊成功率が非常に高く、月経(生理)が規則的になり症状が軽減するというメリットがありますが、副作用としては吐き気、気だるさ、頭痛などが見られます。

コンドーム

コンドームはゴム製の薄い避妊器具です。商品によっては殺精子剤が入ったものも販売されています。
セックスの挿入前に男性の性器に着けることで腟内での射精を防ぎます。避妊だけでなく性感染症の予防にも効果がありますが、破れる・外れるなどで避妊に失敗する可能性もあります。

避妊手術

避妊手術とは、男性は精子の通り道を、女性は卵管を手術(糸で結ぶ・切除する)する方法です。避妊効果は高いものの、一度手術をすると多くの場合はその後子供を授かることが難しくなるというデメリットがあります。

子宮内避妊用具(IUD)、子宮内避妊システム(IUS)

どちらも子宮内に挿入して受精卵の着床を防ぐ避妊具です。
避妊効果を高めるために銅がついている“銅付加IUD”や、黄体ホルモンを放出するIUSなどがあります。いずれも装着は自分では行えないので、医師に挿入してもらう必要があります。

間違った避妊に気をつけて!

ここでは本当は正しくないのに「避妊できる」と言われている方法を紹介します。
望まない妊娠を防ぐためにも、正しく避妊を行えるようにしましょう。

オギノ式避妊法

女性の基礎体温の変化や月経周期から排卵日を予想し、その前後を避けて性行為を行うことです。
妊娠する可能性が低い日を「安全日」、妊娠しやすい日を「危険日」などと呼び、コンドームなどの避妊具をつけずにセックスをすることもあるようですが、オギノ式避妊法は安全な避妊法とは言えません。

なぜなら、月経(生理)周期が予想からズレる可能性があるからです。
また、精子は女性の体の中で3~7日間生き続けるため、腟内に射精をすれば排卵日まで生き残っていた精子と卵子が着床して妊娠する可能性も充分にあります。

腟外射精

「コンドームをつけずにセックスをしても、最後腟の外で射精すれば大丈夫」
そんなイメージがある人も少なくないようですが、精子は精液だけでなく射精前に分泌される体液にも含まれています。射精のときに性器を抜いて外に精子を出しても避妊をしたことにはならないのです。

月経(生理)中のセックス

月経(生理)中は排卵が起きないから、避妊具を着けずにセックスしても大丈夫という考え方は危険です。排卵日が予定からズレて早まる可能性や、排卵日まで体内で生き延びていた精子が着床する可能性があるからです。

緊急避妊とは―効果と安全性

セックスをした後に避妊の失敗に気づいた、セックスを強要された・・・という場合には「モーニングピル、アフターピル」と呼ばれる緊急避妊薬を使って、妊娠しないように対処することができます。緊急避妊薬はセックスをしてから3日(72時間)以内に服用することで、妊娠を防ぐことが可能です。ただし、すべての妊娠を防げるわけではなく、妊娠する可能性は数%ほど残ります。

また、緊急避妊薬はあくまで避妊のための最終手段です。避妊効果の高い低用量ピル(OC)を使ったり、女性の月経(生理)周期などに関係なくコンドームを装着して避妊を行ないましょう。

おわりに:避妊を正しく理解して、適切なライフプランを立てよう

望まない妊娠を防ぐには、正しい避妊の知識を知り、それを実行することが大切です。
自分の年齢や気持ちなども含めてパートナーと話し合いながらライフプランを立て、それに沿うように計画的に避妊をしましょう。

この記事に含まれるキーワード

避妊(14) 排卵日(7) 緊急避妊(2) 低用量ピル(7)