避妊の方法を男女別で紹介!それぞれのメリットとデメリットとは!?

2017/9/21 記事改定日: 2018/4/20
記事改定回数:1回

前田 裕斗 先生

記事監修医師

国立成育医療研究センター フェロー

前田 裕斗 先生

避妊には、女性側でできる方法と男性でできる方法があり、それぞれでメリットとデメリットがあります。また。コンドームや低用量ピルには、避妊以外に期待できる効果やメリットがあることをご存知でしょうか。
この記事では、代用的な避妊方法を男女別で紹介します。望まない妊娠を避けるため、パートナー同士で話し合うときの参考にしてください。

女性側でできる避妊方法

子供を望まないカップルが性行為(セックス)をする場合、避妊は男女共に取り組むべきことです。とくに妊娠をする側である女性は、より一層慎重になる必要があるでしょう。
そのためには、避妊をパートナーに任せきりにせず避妊に対する正しい知識を持っておくことが大切になります。

女性側でできる代表的な避妊方法は以下の通りです。

低用量ピル(OC)

低用量ピルは女性ホルモンが入った錠剤で

  • 排卵を起きにくくする
  • 精子が子宮内に侵入しにくくする
  • 受精卵が着床しにくくする

などの作用があります。

医師の指示通りに服用すれば避妊効果がかなり高いことに加え、月経(生理)周期が安定したり、生理の症状が軽くなることがメリットですが、持病や体質によっては服用できないことがデメリットです。

子宮内避妊用具(IUD)、子宮内避妊システム(IUS)

これらは子宮内に装着することで、受精卵の着床を防ぐタイプの避妊具です。
自力での挿入は難しいため医師の手を借りる必要がありますが、一度装着すると数年間は効果を発揮します。

卵管手術

女性の場合は卵子を運ぶ役割のある卵管を切断して糸でしばる、または切断せずにプラスチック製のクリップなどで留めることで、受精が起こらないようにする手術療法です。
一度の手術で非常に高い避妊効果を期待できますが、手術を受けると妊娠することが困難になります。

男性側でできる避妊方法

望む望まないに関わらず、実際に妊娠をするのは女性です。望まない妊娠によって中絶手術を行えば、身体的にも精神的にもダメージを受けるでしょう。
パートナーである女性を守るためにも、正しい避妊の知識を知り、セックスの際はきちんと避妊をすることが重要です。

男性側でできる代表的な避妊方法は以下の通りです。

コンドーム

コンドームはゴム袋状の避妊具で、殺精子剤が入っているものと入っていないものがあります。男性器に被せて使用し、腟内で射精をしても精子が子宮内に入らないようにする役割があります。射精する前ではなく女性器に挿入する前につけるのが正しい使い方です。

コンドームは比較的手軽に手に入れることができ、正しい使い方をすれば避妊効果が高いですが、破損したり抜け落ちたりした場合には避妊効果が低くなるというデメリットがあります。

パイプカット

男性の避妊手術はパイプカットと呼ばれる方法で、精子の通り道である精管を糸で結ぶか切断することで精液中に精子が入らないようにします。
避妊効果は非常に高いですが、一度手術を受けると生殖機能を以前の状態に戻すことが難しくなるため、望んでも子供を授かれる可能性はきわめて低いです。

100%確実に避妊できる方法ってあるの?

いずれの避妊方法も100%安全とは言い切れません。
しかし、上記でご紹介したような方法をきちんと行えばかなりの確率で避妊することができます。
どの避妊方法を選んでも、それぞれに合った正しいやり方で行うようにしましょう。

ピルとコンドームの避妊以外のメリット

コンドームは性感染症の予防に高い効果を発揮します。

低用量ピルには避妊以外にも

  • 生理周期が規則的になる
  • 月経血の量が減る
  • 生理痛や月経前症候群(PMS)が軽くなる

などのメリットがあります。また、卵巣のう胞、卵巣癌、子宮体癌などの病気の発症率が低くなることが多いと考えられています。

安全日にセックスすれば妊娠しないの?

安全日危険日という言葉は多くの人が効いたことがあると思います。これは、セックスすると妊娠しやすい日妊娠しにくい日のことであり、性周期を目安に予測されるものです。

女性の性周期では、一回の生理が終わると約二週間かけて卵巣の中で卵子が成熟し、排卵します。そして、着床に備えて子宮内膜が成熟し、排卵から二週間経っても着床がない場合に子宮内膜が剥がれ落ちて生理になります。これらの周期はエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンの調節によって作られます。

安全日とは、この性周期の中で排卵が起きていない時期のことです。卵子の寿命は1日であり、生理直後や生理1週間前は受精が起きる可能性が低いので安全日と考えられます。一方、危険日とは排卵が起きる時期のことを指し、概ね生理が終わって2週間後や生理予定日二週間後のことです。

基礎体温を付けている人は、生理後二週間は低体温期で排卵日に一度体温がさらに下がり、生理日まで上昇を続けることがわかりますので、基礎体温で安全日や危険日を予測するのもよいでしょう。
しかし、これはあくまでも予測であり、女性の性周期は毎回同じではなくズレることもあります。また、精子は子宮内で一週間ほど生き延びることも知られており、安全日だと思っていても生き延びた精子によって妊娠してしまうことがあります。
安全日や危険日の予測だけで避妊せずにセックスするのは、望まぬ妊娠につながることもありますので注意しましょう。

セックス事後の緊急避妊アフターピルとは

コンドームが破れていた、ピルを飲み忘れたなどの理由で確実な避妊ができなかった場合にも、セックスの後に緊急的に避妊効果が期待できるアフターピルというものがあります。

モーニングアフターピルにはいくつか種類がありますが、どれもセックス後72時間以内に決められた用量のピルを飲んで、排卵を遅らせたり、子宮内膜の成熟を妨げる効果があります。そして、服用してから2~3日で消退出血が生じ、次の性周期に突入します。

避妊効果はセックスしてから服用するまでの時間が短いほど高いとされています。正しく72時間以内に服用した場合には、90%の妊娠を防ぐことができるといわれていますが、確実に避妊できるものではありません。
また、モーニングアフターピルは吐き気やめまいなどの副作用を生じることが多く、体に負担が大きい薬です。ですから、モーニングアフターピルはあくまでも緊急的に行う避妊方法として、普段からコンドームの使用や低用量ピルの服用などで確実な避妊を行いましょう。

おわりに:メリットとデメリットを理解して、自分たちにあった避妊方法を選ぼう

避妊の方法はいくつかあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。人によってはできない方法もあるので、パートナー同士で話し合って、自分たちにあった方法を選びましょう。
また、 単独の避妊法で100%確実に避妊できるわけではありません。コンドームには性感染症の予防効果もありますので、他の避妊方法とあわせてコンドームを着用することをおすすめします。

この記事に含まれるキーワード

女性(70) 男性(41) 避妊(15) メリット(39) デメリット(26)