経産婦の出産 ~ 二人目の出産は初産より早くてラクって本当? ~

2017/9/21

前田 裕斗 先生

記事監修医師

国立成育医療研究センター フェロー

前田 裕斗 先生

2回目以降の出産を経験する妊婦さんのことを経産婦といいます。経産婦と初めての出産を経験する初産婦では出産に違いはあるのでしょうか? 今回の記事では、経産婦と初産婦の違いについて解説します。

経産婦(けいさんぷ)とは?

経産婦とは、一度出産を経験している妊婦さんのことをいいます。それに対して、出産が初めての妊婦さんを初産婦といいます。初産婦の場合、経産婦よりも子宮口が開きにくく、分娩経過の違いなどがみられます。出産における初産婦と経産婦の違いには、以下のようなものがあります。

お産の兆候に気づきやすい

経産婦の場合、一度陣痛を経験しているため、初産婦よりもお産の兆候に気づきやすいといわれています。

陣痛の痛み

経産婦の場合、陣痛を経験しているため、陣痛が始まってからどのような経過をたどるのかを理解しています。そのため不安が少なく、気持ち的に楽な状態で出産を迎えることが多いといわれています。陣痛の強さは経産婦でも初産婦でも特に違いはなく、同じように痛みを感じます。

経産婦と初産婦の違い:出産にかかる時間の長さ

 

最も異なるのは出産にかかる時間です。一般的に初産婦の分娩時間は11~15時間ほどかかるのに対し、経産婦では6~8時間で終わるとされるように、経産婦の方が初産婦に比べて分娩時間が短くなるといわれています。このため、経産婦の方が初産婦と比べてお産を楽に感じるといわれています。

経産婦と初産婦の違い:後陣痛の痛みの違い

陣痛とは、出産後に子宮が元の大きさに戻るときに起こる子宮収縮の痛みのことです。後陣痛は、出産直後から痛みがあらわれ、2~3日ほどで痛みのピークを迎えます。

経産婦の場合、出産時に子宮口が開きやすいため、子宮の収縮が早く、一気に収縮しようとすることから痛みは初産婦よりも強く感じるとされ、初産婦のときには後陣痛を感じない人もいます。

陣痛の痛みをやわらげるポイント

陣痛の痛みをやわらげるために、以下のポイントを参考にしてみてください。

うつ伏せで寝る

うつ伏せで寝ることによって、子宮が引っ張られるのを防ぐことができるため、痛みを感じにくくなります。ただし、うつ伏せで寝ると胸に体重がかかり、痛むことがあります。

体を温める

体が冷えると痛みを強く感じることがあります。シャワーを浴びることができるようになれば、お腹と腰を温めることで痛みがやわらぎます。

リラックスして過ごす

不安や緊張が痛みを感じやすくさせます。出来る限り傷みを受け入れ、リラックスして過ごすことをおすすめします。

おわりに:子育てしながらの出産準備は大変。必要に応じて周囲のサポートを得よう

経産婦は一度出産を経験しているため、落ち着いて出産を迎えることができるかもしれませんが、上の子供の子育てをしながら出産準備をすることになるため、初産のときより大変になる可能性は否定できません。無理をせず、必要に応じて周囲のサポートを得るようにしましょう。

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