女性の排尿障害の原因には何がある?トレーニングで治るものもあるの?

2017/9/22 記事改定日: 2019/2/20
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前田 裕斗 先生

記事監修医師

前田 裕斗 先生

頻繁にトイレに行きたくなったり、睡眠中に尿意をもよおして何度も目が覚めたり、もしかすると排尿障害かもしれません。これは特に女性に多いとされており、さまざまな原因が考えられます。
今回の記事では女性の排尿障害の原因について解説します。

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排尿障害とは

排尿障害とは、排尿が正常にできない状態全般を指します。排尿が正常な状態とは、尿がある程度たまると尿意をもよおす、蓄尿と排尿の機能が正常だということです。このバランスが崩れた状態が排尿障害とされます。

排尿障害には以下のような症状があります。

  • 尿が出にくい
  • 残尿感がある
  • 排尿時に痛みを伴う
  • 尿失禁(尿が漏れる)
  • 頻尿(トイレの回数が多い)
  • 多尿、乏尿、無尿(尿の量が多い、あるいは少ない)

女性に多い排尿障害の原因とは?

女性の排尿障害の原因には、以下のようなものが挙げられます。

  • 加齢による膀胱や尿道の筋力低下
  • 糖尿病や椎間板ヘルニア、脳卒中など排尿を司る神経の障害
  • 肥満や妊娠などによる骨盤底筋の脆弱化
  • 自律神経の乱れ
  • 膀胱炎

加齢が原因の排尿障害は治せるって本当?

加齢が原因の排尿障害は、骨盤底筋を鍛えるトレーニングを行えばある程度回復することができます。
トレーニングも身体に負担をかけずに行うことが可能で、立ったたり横になったりした状態で肛門薬や腟を引き締めて3秒ほどキープし、力を抜くと言う動作を繰り返すだけで効果が見られます。

ただし、排尿障害は何らかの病気が原因のことがあります。排尿障害が見られた場合は、まずは病院で検査を受けて原因を究明し、それぞれに合った治療・トレーニングを行うようにしましょう。

おわりに:まずは病気でないことを確認するためにも、病院に相談しよう

排尿に違和感がある、または睡眠中に尿意をもよおし目が覚めるなど気になる症状があれば、早めに医師の診断を受けるようにしましょう。
また、排尿障害を疑い、医師に相談する際は、排尿の頻度やどういう状態なのかをある程度把握しておくとスムーズな診断が可能となるためおすすめします。
病気でなく加齢が原因の排尿障害であれば、トレーニングである程度軽減することがあるので、医師にアドバイスをもらいながらトレーニングを続けていきましょう。

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