適応障害と診断されたら、仕事は休職したほうがよい?

2017/9/26

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

適応障害は、環境の変化などによるストレスに対する反応として発症するとされています。もし、適応障害と診断されたら、仕事は休職した方がよいのでしょうか?今回の記事では、適応障害について解説します。

適応障害になると、どんな症状がある?

適応障害になると、以下のような症状があらわれます。

・絶望感
・悲しみ
・頻繁に泣く
・不安(緊張感)
・心配
・頭痛、腹痛
・動悸(不快、不規則、力強い心臓の拍動)
・人や社会活動と距離を置いたり、孤立したりする
・喧嘩、無茶な運転、破壊行為
・食欲不振もしくは過食など、食欲における変化
・睡眠における問題
・疲れやすい、気力を失う
・アルコールやその他の薬物の使用の増加

子供や十代の若者の場合、学校をずる休みする、喧嘩をする、感情をあらわにするなど、行動に関する性質があらわれます。大人の場合は、悲しみや不安など、感情的な症状を経験する傾向にあります。

適応障害を発症する原因は?

適応障害の原因は、新しい環境に合わせようとしたときに生じるストレスによるものが多いと考えられています
入学、結婚、離婚、就職、引越し、病気などの大きな変化に順応しようとする努力しすぎてしまうと、心身に異常が生じる可能性があるのです。

適応障害と診断されたら休職すべき?

適応障害の治療には、原因となっているストレスを除去する必要があります。ストレスの原因が仕事や職場にあるならば、適応障害を改善するために休職したほうがいい場合もあります。ただし、急に休職すると自分の精神に大きな負担がかかることもあるかもしれません。医師やカウンセラー、家族や職場と相談しながら、自分に適した形で対処していきましょう

休職中にやるとよいことは?

適応障害の治療のために休職した場合、ただ休職しただけであれば、仕事に復帰したときに再発してしまう可能性が高くなります。以下に休職中に取るべき行動をご紹介します。

まずは、しっかり休息を取る

適応障害を発症している人の心身は酷く疲弊した状態です。まずはしっかりと休息をとり、心身の健康を取り戻しましょう。
個人差はありますが、一般的にはストレスの環境から離れれば、1~2週間程で症状が楽になってくるといわれています。ただし、休んでいる間も寝てばかりいるのではなく、健康的な食事や運動をすることが大切です。

休職により心身が安定してきたら環境に適応させていく

休職して心身が安定してきたら、次は環境に適応させていくことを考える必要があります。環境の適応に対するアプローチは、自分が環境に合わせるか、環境を自分に合わせるかどちらか2種類しかありません。どのように対処したらいいか医師やカウンセラーと相談しましょう。

環境に対する適応力を高める

適応障害の治療で重要なのは、その環境に適応するための適応力を身につけることです。環境に適応できるようになることは理想的ですが、時間がかかる場合もあるため、職場や周囲の理解が必要となります。自分ひとりで抱え込まずに、職場の協力を得るためにはどうしたらいいか会社と相談しましょう。

環境から離れることも考えよう

これまでの方法で適応が難しい場合は、その環境から離れるという選択をすることになります。
どうしても向かない環境に無理に適応させようと努力するよりも、環境を変えるという選択肢も場合によっては必要だと考えられます。ただし、この選択は、正常な判断能力が戻ったときに行いましょう。

おわりに:休職して心身を休める時間を持つことが必要なことも。医師と相談して方向性を決めよう

適応障害を治療するためには、ストレスのある環境から離れて、心身を休めることも必要です。医師と相談して、自分に一番いい方法を選択しましょう。

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