肺炎を予防するための3つのポイントとは?

2017/10/2

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

肺炎とは、ウイルスや細菌が肺の先端にある肺胞に感染することで生じる肺の炎症のことで、癌、心臓病、脳卒中に次いで日本人の死因の上位になっている病気です。
そんな肺炎を予防するための3つのポイントをご紹介します。

肺炎にかかると、どんな症状が出る?

肺炎になると食欲不振、倦怠感、悪寒、筋肉痛、関節痛、頭痛などの風邪に似た症状に加え、以下にあげるような特徴的な症状が現れます。

高熱が出る

38度以上の高熱が出ることが多いですが、高齢者の場合は肺炎になっていても熱が出ないことがあります

咳や痰が出る

病原微生物の種類や炎症を起こしている場所によって異なりますが、非定型肺炎は痰を伴わない乾いた咳が長く続き、細菌性肺炎は黄色や緑色を帯びた痰を伴った咳が出ることが多いです。

胸が苦しくなる(呼吸困難)

血液中の成分や細胞内液が染み出て肺胞の中に水がたまることで呼吸をしにくくなり、胸が苦しくなります。重症化すると呼吸困難によって体全体が酸素不足になり、顔、唇、指先などが紫色になるチアノーゼという症状が現れることがあります

これらの症状が一週間以上続く場合は肺炎の可能性が高いので、できるだけ早く病院で診察を受けましょう。

肺炎予防のポイント:日常生活で気をつけること

肺炎予防のために日常生活で気をつけるべきポイントは、「外出時のマスクの着用」と「外出後の手洗い・うがい」を徹底することです。

大気に浮遊している細菌やウイルスが付着したままの状態だと、口、目、鼻からのどを通過し、肺に侵入する危険性が高まります。
マスクをすることによって大気からの感染や飛沫感染を防ぎ、外から帰ったらすぐに手洗い・うがいをして細菌やウイルスを取り除きましょう。

肺炎予防のポイント:ワクチンを接種しよう

肺炎の予防接種として効果的なのは、肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチンです。
ワクチンによって肺炎の原因を全てブロックできるわけではありませんが、肺炎球菌の感染率は大きく下がります。
特に高齢者は「インフルエンザに罹って免疫力が低下し、肺炎を発症する」という可能性が高いので、2種類の予防接種を受けることをおすすめします。

肺炎予防のポイント:免疫力を高めよう

呼吸器にはウイルスや細菌から体を守る働きがあるため、空気と一緒にウイルスや細菌などの病原微生物が鼻や口から侵入しても、それらを追い出すことができます。ところが、病気やストレスなどで呼吸器の防御機能や免疫力が低下していると体を守る仕組みが上手く働かず、ウイルスや細菌が気道を通過して肺に到達してしまいます
よって、肺炎を予防するには免疫力を高めておくことが大切なのです。

・栄養バランスの良い食事を摂る
・疲れ気味だと感じたら、しっかり休んで体力を回復する
・体を動かすことを習慣化して体力を落とさないようにする

上記のような方法で、日頃から体の抵抗力を落とさないようにしましょう。

おわりに:肺炎は命にかかわる可能性もある病気。しっかり予防しよう

肺炎は重症化すると命を落とす危険性のある深刻な病気です。
手洗いやうがい、ワクチン接種、免疫力を向上させる生活の習慣化をきちんと行ない、感染そのものを予防しましょう

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