あくびが病気のサインになることがあるって本当?

2017/10/3

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

あくびは眠いときに出るものというイメージがあると思いますが、中には脳や他の病気のサインとして出ていることもあります。
あくびが出る理由や仕組み、注意が必要なあくびについてまとめました。

あくびが出るのはなぜ?

あくびは口を大きく開けて肺の中にたくさんの酸素を取り入れようとする動作のことで、眠気を感じたときや疲れを感じるときに発生します。また、人によってはあくびと同時に目に涙が浮かぶこともあるでしょう。

病気ではない普通のあくびが出る理由ははっきりとわかっていませんが、眠たいと感じたときに眠気を一時的に解消するために、身体に酸素を届けて脳を活性化しようとするためだと考えられています。

あくびはこんなときにも出る?!

あくびは眠気を感じたとき以外にも出ることがあります。
そのようなあくびは「生あくび」と呼ばれ、様々な原因によって生じます。
以下の文で、それぞれのケースについて見ていきましょう。

強い緊張状態にあるとき

プレゼンテーションや試験など、大事なできごとの前にあくびが出るということも少なくありません。
これは、あくびによって働きが活発になることで、より良いパフォーマンスを発揮する、集中力を高めるためではないかといわれています。

食事の後

食後は消化のために血液が消化器官にまわされます。
そうすると脳に送られる血液が減って脳に届く酸素が通常よりも少なくなるため、体が脳に酸素を取り込もうとしてあくびが出ている可能性があります。

疲れがたまっているとき

肉体的な疲れはもちろん、ストレス、いびき、睡眠時無呼吸症候群による自覚しにくい疲労も、あくびが発生する原因です。
そのような場合は、睡眠をしっかりとったり気分転換をするなど、体や心を休めて調子を回復させましょう。

あくびが脳の病気のサインになっている?

上の項目で説明したあくびとは異なり、脳の病気の兆候として出るあくびもあります。
このようなあくびは出る回数が非常に多いことが特徴で、脳卒中や脳梗塞などの脳の病気が原因となっている可能性があるので、特に眠気はないのにあくびが止まらない場合には注意が必要です。

あくびとともにこんな症状があるときは要注意!

あくびと同時に頭痛、吐き気、めまいなどの症状が見られる場合、そのあくびは脳卒中や脳梗塞のサインとして出ている可能性があります。

上の項目で述べたように、あくびの役割のひとつは脳に酸素を送ることです。
そのため、あくびが止まらないということは脳に送られる血液中の酸素が不足していると考えられます。脳卒中や脳梗塞は血管が詰まって脳に充分な酸素が行き渡らない状態になっているため、足りない酸素を取り入れようとして何度もあくびを起こしている可能性があるのです。

おわりに:あくびとともに頭痛や吐き気があるときは、念のため病院で診てもらおう

寝不足などが原因で、あくびがいつもより少し多めに出ても心配することはありません。
しかし、回数が多すぎる場合や頭痛や吐き気、めまいなどが同時に現れる場合には、原因として脳卒中や脳梗塞などの危険な病気が隠れている可能性があります。
「ただのあくびだから・・・」とそのままにせず、できるだけ早く病院で診察を受けましょう

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