記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/10/6 記事改定日: 2019/3/25
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
めまいや腹痛、集中力の低下など、ちょっと気になる不調が続いているけれど、病院で検査を受けた方がいいものかと悩んでいる人、それはもしかしたら「自律神経失調症」かもしれません。
今回の記事では、自律神経失調症の症状やなりやすい人について解説していきますので受診をはかる参考にしてください。
自律神経失調症の主な原因は、ストレスによるものと考えられています。
そもそも自律神経は、「交感神経」(体を動かすときに働く神経)と「副交感神経」(体を休めるときに働く神経)の2つの神経から成り立っており、通常は両者がバランスを取りながら体の機能を調整してくれています。
しかし、過度のストレスによって自律神経が刺激を受けると、そのバランスが崩れて自律神経が興奮し続けたりして、以下のようなさまざまな心身症状を引き起こすようになるのです。
自律神経は血管、血圧、心拍、皮膚、発汗、体温などの全身の機能を司っているので、この神経が乱れると、身体のさまざまな部分で異常が現れます。
身体症状は、全身症状から循環器系の症状、生殖器の症状など多岐にわたり、現れ方にも個人差がありますが、その人の弱い部分に現れやすい傾向があります。
自律神経失調症がもたらすのは、上記のような身体症状だけではありません。
以下のような精神症状を引き起こすこともあります。
自律神経失調症は以下のような性格の人が発症しやすいとされています。
また、睡眠不足や食生活の乱れ、運動不足などが発症の引き金となることもあり、特にストレスや疲れが溜まりやすい人は自律神経失調症を発症する可能性が高くなります。
自律神経失調症に対処するうえで大切なことは、こまめにストレスを発散することと、規則正しく睡眠をとる、栄養バランスのいい食事をとる、定期的な運動をするといった生活習慣の改善です。
これらの方法を試しても上記で紹介した症状が改善しない場合は、病院にて自律神経失調製剤やホルモン剤、抗不安薬の処方、あるいは心理療法、行動療法などの治療を受ける必要があるかもしれませんし、別の病気が原因で自律神経失調症の症状が出ている可能性があります。
早めに専門の医療機関に相談しましょう。
疲労感や不眠、イライラなどさまざまな心身症状を引き起こす「自律神経失調症」。原因が思い当たらないのにこれらの症状が認められる場合は、この病気を疑ったほうがいいかもしれません。
基本的には、規則正しい生活を送り、ストレスを溜め込まないようにすれば徐々に改善していきますが、それでも効果が得られない場合は、専門医のもとで治療を受けることをおすすめします。