耳の腫れ、場所によって症状や原因、対処法が違うの?

2017/11/1 記事改定日: 2019/8/28
記事改定回数:1回

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

耳たぶが赤く腫れあがったり、あるいは耳の後ろが熱っぽく腫れていたり…そんな耳の腫れでお悩みではありませんか?ひとくちに「耳が腫れた」といっても、腫れが起こる部位によって原因が異なります。この記事では、耳が腫れたときの対処法や、腫れの部位別に考えられる原因を解説していきます。

耳たぶが腫れる原因は?

耳たぶが腫れたとき、まず考えられるのがピアスの穴あけがきっかけで発症する耳介軟骨膜炎(じかいなんこつまくえん)です。耳の外側(耳介)は、軟骨の上に薄い皮下組織と皮膚で覆われた部分ですが、前面は特に皮下組織が少ないため、ピアスの穴あけや怪我をきっかけに細菌感染すると炎症が軟骨膜や耳介全体に及んで腫れてしまうことがあります。

また、粉瘤(ふんりゅう)も耳たぶが腫れる原因となります。粉瘤とは、本来皮膚から剥がれ落ちるはずだった角質と皮脂が溜まって袋状になった腫瘍のことです。ニキビのように半円状に盛り上がっており、中央に黒い点のようなものが見えたら粉瘤の可能性が非常に高いです。基本的には良性腫瘍ですが、化膿して腫れている場合は皮膚科などで切除手術を行うことが推奨されます。

耳の中が腫れる原因は?

耳の中には外耳や中耳、内耳といったさまざまな組織があります。そのため、耳の中が腫れた場合は外耳道炎や急性中耳炎などの病気の発症が考えられます。

外耳道炎は、耳掃除のしすぎなどで外耳道が傷ついたところに細菌が感染すると発症することがあります。耳を引っ張ったり押さえたりすると痛みを感じたり、耳垂れが起きたりするときは外耳道炎を発症している可能性が高いです。

また急性中耳炎は細菌やウイルスが中耳に感染したときに発症します。中耳腔内に膿がたまって鼓膜が赤く腫れ、強い痛みを感じるという特徴があります。

耳の後ろが腫れている場合は?

耳はリンパ節とつながっているため、リンパ節炎の影響で耳の後ろが腫れることがあります。リンパ節炎は細菌やウイルスによる感染症が原因で発症するため、咽頭炎や扁桃腺炎、中耳炎などの発症をきっかけに耳の後ろが腫れることがあります。

また、おたふく風邪によっても耳の後ろが腫れることがあります。おたふく風邪はムンプスウイルスへの感染が原因で発症する病気で、その代表的な症状に耳下腺の腫れがあります。耳の後ろ側の腫れとともに、高熱や食欲減退といった症状もみられるなら、おたふく風邪の可能性があります。すぐに病院を受診しましょう。

なお、粉瘤が耳の後ろにできることも多いです。もし、腫れとともにしこりがみられたら粉瘤の可能性がありますので、皮膚科で診てもらってください。

耳が腫れたときの対処法

耳が腫れたら、原因を突き止めて治療を行うことが大切です。もし、夜遅くに腫れに気付いたなど、すぐに病院に行けない事情があるときは、一時的な対処法として腫れた部分を冷やすことが有効と考えられています。アイスパックを布などに包んで、患部に当てましょう。ただし、氷で直接冷やすと低温やけどの恐れがあるのでやらないでください

おわりに:耳のどの部分が腫れたかで原因や症状は異なる。まずは病院で診てもらうことが大切

  • ピアスの穴あけやおたふく風邪の影響など、耳の腫れとひとくちにいっても原因はさまざま
  • 基本的には病院で詳しく診てもらい、治療を受けることが大切
  • ただし、耳の腫れ以外にも気になる症状があれば、正確な診断のためにしっかり伝えることも大切

関連記事

この記事に含まれるキーワード

原因(609) 対処法(192) 耳(18) 腫れ(29) 耳たぶ(1)