オスグッド病とは ~ 成長期特有の膝の痛みに注意!

2017/12/20

記事監修医師

日本赤十字社医療センター、骨関節整形外科

伊藤 英也 先生

山本 康博 先生

記事監修医師

東大医学部卒、独立行政法人国立病院機構東京医療センター

山本 康博 先生

オスグッド病とは、成長期の子供でサッカーやバスケットボール、ランニングなどのスポーツをしている場合によくみられる膝の痛みを伴う病気です。今回の記事では、オスグッド病について症状や対処法を解説します。

オスグッド病はどんな病気なの?

オスグッド・シュラッター病(以下、オスグッド病)は、脛骨粗面(脛骨結節)という膝の下(すねの一番上)の部分が少しずつ出っ張ってくる成長期特有の疾患です。長期間続く痛みの症状が現れ、腫れや発熱がともなうこともあります。

オスグッド病のほとんどは、安静やストレッチなどのセルフケアで症状の改善が見込めますが、まれに手術が必要になる場合もあります。

オスグッド病の原因~子供に多いのにはこんな理由が

オズグッド病は骨がまだ成長している10歳から15歳くらいのときになることがほとんどであり、サッカーやバレーボール、バスケットボールなど、走ったりボールを蹴ったり、ジャンプすることが多いスポーツのやりすぎで発症します。

これは脛骨の成長中の骨(骨端線:成長線)を太腿四頭筋が繰り返し牽引してしまうことが原因です。
成長中の骨はまだ柔らかい軟骨のため、大腿四頭筋が緊張するような運動を過度に行うと、大腿四頭筋の付着部の骨端が引っ張られることで少しずつ成長軟骨が剥離・変形して炎症が起こり、痛みや腫れなどの症状が発生します。

大人がオスグッドになることはあるの?

オスグッド病は成長期を過ぎると症状が治まっていきますが、大人になってから再発することもまれにあります。

例えば、子供の頃のオスグッド病で欠けた骨が残ったままの場合や、オスグッド病で出っ張った膝下の骨に強い衝撃が加わり剥離した場合などに再発する可能性があります。
また、このような器質的な原因がなくても、大腿四頭筋の過度の緊張により脛骨結節に強い刺激が加わることで症状が再発する場合があり、これをオスグッド後遺症といいます。

痛みを抑えるためにできること

オスグッド病を発症したときは、症状を悪化させるような運動を制限や中止し安静にするようにしましょう。
特に有効とされる処置としてはアイシングが挙げられますが、痛みが強い場合は消炎鎮痛剤の服用や外用(湿布剤など)することもあります。

また、痛みが治まった後でも、負担が大きいスポーツをするときは、オスグッド用の膝サポーターを着用して脛骨結節への負担を軽減する対策をとることもおすすめです。また、大腿四頭筋の緊張を緩めるため、ストレッチが重要です。

オスグッド病の手術について

骨の成長が止まった後も膝が痛みが治まらない場合は、剥離した小さな骨が治らずに残っている可能性があるため、取り除く手術を行う場合があります。

運動を再開するタイミングについて

オスグッド病の痛みが軽度であれば、すぐに運動を再開できますし、痛みがひどい場合でも、症状が改善し痛みが治まれば、運動の再開が可能です。ただし、痛みが再発、悪化した場合はすぐに運動を中止しましょう。また、運動前にストレッチをしたり、運動時にサポーターを使うなどの対策も怠らないようにしてください。

おわりに:子供が膝の下の痛みを訴えたときは、整形外科へ

オスグッド病は、スポーツをする成長期の子供に発症します。子供が膝の痛みを訴えたときは、整形外科を受診し、適切な対処をとるように気を配ってあげましょう。

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