モートン病の症状の特徴って?何が原因で発症するの?

2017/10/23 記事改定日: 2020/3/31
記事改定回数:1回

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

足の指に痛みが走ったり、しびれを感じたりすることはありませんか?もしかしたらそれは「モートン病」かもしれません。今回はモートン病について、症状や原因、治療法などをお伝えしていきます。

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モートン病になると、どんな症状が出てくる?

モートン病を発症すると、足の指の間に次のような症状が現れます。

  • しびれ
  • 痛み
  • 灼熱感

症状は第3趾(足の中指)と第4趾(足の薬指)の間に現れ、しびれ症状から始まります。

悪化すると痛みや灼熱感などの症状が現れ、徐々にひどくなっていくのが一般的な経過です。また、足の裏に痛みを伴うしこりができることもあり、ふくらはぎや太ももにまでズキズキと響くような痛みを引き起こすこともあります。

モートン病の原因として考えられることは?

モートン病を引き起こす原因としてまず考えられるのは、靴です。サイズの合わないきつい靴を履くことで神経が圧迫されることです。とくにハイヒールはモートン病が発症する指の付け根に負担がかかりやすく、モートン病の原因になりやすいです。
衝撃を繰り返し受けることも要因になるので、地面からの衝撃を吸収できない靴は避けたほうがいいでしょう。

また、足の変形や炎症で神経を圧迫されることもモートン病の原因になることがあります。

モートン病はどうやって治療するの?

モートン病は基本的に、発症の原因となる動作やハイヒールの着用などを控え、患部を安静にすることで症状は改善していきます。安静期間中は、症状の重さによって痛み止めや足指を支えるための足底板などの装着、痛みを引き起こす神経に直接麻酔薬を注入するブロック注射などが行われます。

これらの治療を続けても症状が改善せず日常生活に支障がある場合には、神経の圧迫を解除するための手術や変性した靭帯を切離する手術などが行われることがあります。

おわりに: モートン病は原因を見直すことで改善することもある

モートン病の原因には、サイズがあわない靴や足の病変や炎症による神経への圧迫などがあります。足に合わない靴やハイヒールをよく履く人は、まず履いている靴を見直しましょう。また、足にトラブルがあるという人は、早めに整形外科に相談することをおすすめします。

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