モートン病ってどんな病気 ~ 足の中指と薬指が痛くなる ~

2017/10/23

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

足の指に痛みが走ったり、しびれを感じたりすることはありませんか?もしかしたらそれは「モートン病」かもしれません。今回はモートン病について、症状や原因、治療法などをお伝えしていきます。

モートン病になると、どんな症状が出てくる?


モートン病とは足の先に激痛が起こる病気です。痛みが強いために、場合によっては足首から膝まで痛みを感じるケースもあり、特徴として指の2本にまたがって症状が出ます。

具体的には、まず指の付け根から指先にかけて痛みを感じます。個人差はあるものの、電気が走ったような強い痛みや、激しい痛みを感じる場合も少なくありません。次にしびれがあります。指の付け根から指先にかけてしびれを感じ、人によってはピリピリ感やチクチク感を覚えることもあります。

そして知覚障害も症状の1つになります。知覚障害はしびれを感じるところに起こり、刺激を与えても感覚をあまり感じないなど、麻痺してしまう場合もあります。他には腫れがあり、神経腫ができた部分が腫れることがあります。

モートン病を発症する原因として考えられること


モートン病を引き起こす原因としてまず考えられるのは、靴です。サイズの合わないきつい靴を履くことで神経が圧迫され、引き起こされることがあります。特にハイヒールはモートン病が発症する指の付け根を支点としていることが多く、神経を刺激しやすいために注意が必要です。また、衝撃を繰り返し受けることも要因のひとつなので、地面からの衝撃を吸収できない靴は要注意になります。

他に、足の変形や炎症も原因になり得ます。変形の場合には、横幅が広くつぶれている「開帳足」の状態になっていることで、神経が圧迫されやすく、しびれや痛みが生じやすくなります。炎症では周辺が腫れ、神経を圧迫することでモートン病になる場合があります。

モートン病だった場合の治療法は?


足の裏に痛みやしびれを感じた場合にはモートン病の可能性が考えられ、この場合、早めに医療機関を受診する必要があります。受診は整形外科が適しており、治療では、最初に保存的治療を受けることになり、足底板と呼ばれる中敷きを足の裏に用いて衝撃を少なくする対処が行われます。

他に、運動療法や温熱療法があり、血行を促してリハビリテーションを行っていきます。痛みがひどい場合にはブロック注射が行われることもあり、この治療法ではステロイドの局所注射が用いられます。

なお、保存的療法で効果が見られない場合には手術療法が行われます。手術では、神経剥離、神経腫摘出、深横中足靱帯の切離等があり、注意点は受けられる治療が病院によって異なるという点です。足の病気を専門に診ている病院や医師を選ぶことが大切になります。

自分でできるケア方法は?


モートン病のケア方法は、まず、原因となっている靴を履かないことです。靴はモートン病の大きな原因になっており、避けるためには靴の選び方や履き方も重要なセルフケアとなります。また、靴だけでなくインソールも効果があります。

セルフケアでは足裏を鍛えることも方法の1つとなります。足裏には内側・外側縦アーチ・横アーチの3つがあり、ここの機能を高めることがモートン病の改善に有効となります。特にタオルギャザーによるエクササイズは横アーチ保持には効果があり、短母趾屈筋・短趾屈筋・長母趾屈筋・長趾屈筋・虫様筋といった筋肉を鍛えることができます。床にタオルを敷いて裸足の状態で載せ、指でグー、パーをするだけの簡単な運動です。ポイントは指で床を噛むように指を曲げ、足首を直角にせずに少し内向きにして行うという点です。

おわりに: モートン病の主な原因は靴にある!

多くの場合、モートン病は靴が原因で引き起こされます。ハイヒールをよく履くという方やサイズの合わない靴を無理に履いている方は、靴の見直しから始めましょう。

 

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