女性も発症するリスクあり! 「円形脱毛症」の原因と対処法は

2017/10/24

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

髪の一部が抜け落ちてしまう「円形脱毛症」、実は女性のほうが発症率が高いってご存知でしたか?今回の記事では、そんな円形脱毛症を引き起こす原因や対処法をお伝えしていきます。

円形脱毛症とは


他の部分は髪の毛があるのに、一部分だけ5円玉や500円玉くらいの大きさの髪の毛が抜け落ちてしまう症状が円形脱毛症です。一箇所だけ大きくできていることもあれば、複数できることもあります。

また、一口に円形脱毛症と言ってもいくつかの種類があり、小さめの脱毛が何か所かあらわれる「単発脱毛症」、一度改善してよくなったのにまた再発する「多発性脱毛症」、単発や多発性がさらに進行して頭皮に全く髪の毛がなくなってしまう「全島性脱毛症」などがあります。いずれの症状も、ある日突然起こるのではなく徐々に症状が進行するのが一般的なので、発見し次第、早めに治療することが望ましいです。

円形脱毛症が発症する原因


円形脱毛症の原因としてはいくつかの説が考えられていますが、最も有力な説としてはストレスや自己免疫疾患によって引き起こされる、というものです。

ストレスは交感神経と深く関連しており、極度なストレスが長期間かかることで交感神経に異常をきたすと、頭皮が血流不足に陥り、円形脱毛症となることがあります。

自己免疫疾患については、何らかの原因によって、免疫細胞であるリンパ細胞が毛根を外部からの侵入者とみなして攻撃してしまうことにより、攻撃された毛根は正常に機能しなくなることから、結果的に髪の毛が抜け落ちてしまうと考えられています。

円形脱毛症の原因としては、近年ではこの自己免疫疾患が最も有力視されています。なお、その他にもアトピー性皮膚炎や気管支炎などアトピー素因を持っていることが引き金となって、円形脱毛症を発症させてしまうこともあるようです。

円形脱毛症の治療法


円形脱毛症の治療方法は、発症してからどのくらいの期間が経っているかによって異なります。初期の段階であればステロイドやグリチルリチン、セファランチンなどの内服療法を行い、それでも改善しない場合には局所にステロイド注射を施すことがありますが、治療結果が思わしくないこともあります。その他、ドライアイスを使用して冷却する雪状炭酸圧抵療法もあります。

長期間症状が続いている場合には、局所免疫療法が有効とされています。局所免疫療法とは、弱い薬品を局所に塗布してかぶれさせ、弱い皮膚炎を起こさせながら徐々に治していく方法で、有効率は60%とされていますが、小児患者にも適用可能なことから最も有効な円形脱毛症の治療として採用されています。

自分でできる、円形脱毛症の改善法


深刻な円形脱毛症の場合は病院での治療が望ましいですが、日頃のセルフケアによってもある程度改善が見込めるとされています。

まずおすすめなのは、生活習慣を見直すことです。不規則な生活を続けると体の様々な機能が異常をきたし、正常に働かなくなることで頭皮に影響する可能性があります。特に自律神経の働きを乱してしまうと体のあちこちに影響が出るので、生活を正して自律神経を乱さないようにすることが重要と言えます。

ほかに、頭皮を刺激することで毛根細胞を活発化させるマッサージや、ストレスを発散することも有効と考えられています。

おわりに: 円形脱毛症はストレスや生活習慣の乱れのサインかも?

ストレスや自己免疫疾患によって引き起こされる可能性が高いとされる、円形脱毛症。円形脱毛症を発症しているのは、ストレスの溜めすぎや生活習慣の乱れのサインかもしれません。病院での治療を受けつつ、この機会に一度ライフスタイルを見直してみることをおすすめします。

 

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