腹部膨満感を引き起こす原因とは?病気が原因のこともあるの?

2017/10/24 記事改定日: 2019/7/2
記事改定回数:1回

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

お腹にガスが溜まってしまい、苦しい思いをする「腹部膨満感」ですが、いったい何が原因で引き起こされるのでしょうか?病気の可能性もあるのでしょうか?

腹部膨満感ってどんな症状?

腹部膨満感とは、おなかが張って苦しい状態のことです。おなかが満腹で苦しいのとは異なり、おなかが圧迫されて苦しいと感じます。
ガスがたまって苦しくなる場合もあり、その場合はゴロゴロしたように感じることもあるでしょう。

ほかにも胃が重苦しく感じたり、不快感を感じたりなど、人によって感じ方や症状は異なりますが、腹部が常に張っている、膨満感があるということから、腹部膨満感と呼ばれています。

中には、常におなかがいっぱいのように感じて、食欲まで失ってしまったり、空腹感を感じなかったりする人もいますが、げっぷをすると楽になることが多いです。

お腹にガスがたまるのはなぜ?

腹部膨満感の原因はいくつかあります。まず、大量の食べ物と一緒に空気を飲み込んだことが原因になることが多いですが、便秘が続いて腸管にたまったガスを排出できなくなり、腹部膨満感につながることもあります。

また、偏った食事による悪玉菌の増加や、ストレスなどもガスがおなかにたまりやすくなる原因です。ストレスにより自律神経の働きが乱れると、胃や腸管の膨満感が高まるようになります。

食物繊維繊維や炭水化物が多い食事も、ガスを発生させやすくします。バランスの良い食事など、生活習慣による原因が多いので見直してみましょう。

病気が原因で腹部膨満感になっていることもあるの?

腹部膨満感は病気が原因で引き起こされることもあります。
たとえば、腸閉塞は腸のねじれなどが原因で起こりますが、ねじれたところから内容物が先に進まなくなるので、便やガスがたまりやすくなってしまい腹部膨満感を感じるようになります。

ほかに気を付けたいのが大腸がんです。大腸がんは目立った初期症状が出ないことが多いですが、頑固な便秘や下痢などの症状が出ることがあります。この状態が続くことでおなかの中にガスがたまり、腹部膨満感を引き起こすこともあります。

そのほかにも、胃炎や胃下垂、胃腸虚弱、過敏性腸症候群といった病気で胃腸の調子が悪くなり、空気がたまってしまうこともあります。このような場合は膨満感だけでなく、吐き気や便秘を伴うことがあります。

腹部膨満感で病院へ行ったほうがいいのはどんなとき?

腹部膨満感は食べすぎや飲みすぎ、便秘などの際によく見られる症状であるため軽く考えられがちです。しかし、大腸がんや腸閉塞、肝機能障害など思わぬ重篤な病気が潜んでいる場合もありますので次のような症状を伴う場合には放っておかずなるべく早めに病院を受診するようにしましょう。

  • ガスや便が出ない
  • 吐き気や嘔吐
  • 強い腹痛
  • 発熱
  • 動悸やめまい
  • 黄疸や皮膚のかゆみ
  • お腹が異常に膨れる
  • 全身倦怠感

おわりに:特定の病気が原因となることも。腹部膨満感以外の症状にも要注意

腹部膨満感は、食事中に空気を飲み込んでしまったり、ストレスを溜めすぎたりしても起こることがありますが、腸閉塞や大腸癌が原因のこともあります。腹部膨満感以外に気になる症状が見られたら、早めに病院を受診しましょう。

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