子供の目にものもらいができるのはなぜ? 治療法・予防法は?

2017/10/31

渡辺 先生

記事監修医師

東京都内大学病院眼科勤務医

渡辺 先生

遊びから帰ってきた子供の目をみてみたら「ものもらい」が。そもそも、ものもらいは何が原因で発生するのでしょうか?治療・予防するにはどうすればいいのでしょうか?

ものもらいってどんな病気?

ものもらいは感染すると多くの人が思っているようですが、感染することはありません。ものもらいは、まぶたにある汗腺や皮脂腺が炎症を起こすことで発症するものだからです。

子供は公園で砂遊びした手で目を触ってしまったり、不衛生なタオルを使い続けるといったことで、ものもらいが起こりやすくなってしまいます。ものもらいがあると目の赤みやかゆみだけでなく、まばたきが増えるという症状も出るので、子供の目の様子がいつもと違う場合は病院に連れていきましょう。場合によっては切開しなければいけないこともあります。

ものもらいができると、どんな症状が出てくる?

ものもらいには2つの種類があります。ひとつめが麦粒腫です。麦粒腫はまぶたに軽い痛みや腫れができるのが主な特徴で、炎症が起きているので白目の充血やまばたきをすると違和感を感じます。腫れがなくなると、しこりとなって残ることがあります。ものもらいの多くが麦粒腫で、比較的よく起こる症状といっても過言ではありません。

もうひとつが霰粒腫です。霰粒腫は、まぶたに白いしこりのようなものができる症状です。まぶたが腫れているので、目が開けにくくなりますが、赤くならないのが特徴です。痛みを感じることは少ないのですが、炎症を起こすと腫れや痛みにつながります。しこりを放置していると、固いイボのようになることもあります。なかなか治りにくいのが特徴的なものもらいです。

ものもらいができるのはなぜ?

ものもらいができる原因は種類によって異なります。まず麦粒腫の原因は、黄色ブドウ球菌です。黄色ブドウ球菌は身体のどこにでもいる菌ですが、免疫力が低下していると感染を起こしてものもらいにつながります。細菌感染による急性の炎症なので、赤みが出ます。

霰粒腫の原因は、細菌ではありません。まぶたの内側にある皮脂腺が詰まり、中に分泌液がたまってしまうことで起こります。炎症ではないので、赤みや痛みがないのが特徴ですが、急性の炎症を引き起こしてしまうと、痛みを感じるようになります。まぶたに固いしこりができてしまうと、目を開けにくかったり、まぶたが重いという症状を感じるようになるので早目の対処が必要です。

ものもらいの治療法・予防法は?

麦粒腫の場合は抗生物質の入った目薬を使うことで、目を殺菌するという治療になります。10日ほどで完治しますが、目薬を使っても腫れが引かないような場合は、切開するなどの外科的な治療が必要になることがあります。

霰粒腫の場合は、急性の炎症が起きていれば、目薬を使った殺菌が行われます。急性症状が出ていなければ、基本的には自然に吸収されるのを待つことになります。しこりが大きい場合は切開して取り除くこともあるので、眼科を受診して決めましょう。

予防法ですが、いずれの種類のものもらいであっても、手洗いをして目の周りを清潔に保つことが大切です。目に触れる機会が多い寝具やタオルはこまめに変えて、衛生環境にも配慮しましょう。

おわりに:原因や治療法は、ものもらいの種類によって分かれる

一言で「ものもらい」といっても、実は種類があり、その種類によって原因も治療法も異なります。お子さんの場合はかゆみを我慢できずものもらいを悪化させてしまうケースも少なくないので、発見し次第、すぐに眼科へ連れていきましょう。

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