記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/10/24 記事改定日: 2019/4/8
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
めまいが起こったときは、どのように対処すればいいかを知っていますか?
この記事では、めまいが起こったときにケガをしないため、めまいを落ち着かせる対処法について解説していきます。
また、病院にいくタイミングなどについても紹介していくので、めまいを感じる機会が多いという人は参考にしてください。
めまいは良く起こりうる症状の一つですが、思いもよらない場面で発症すると転倒してケガをすることも少なくありません。このような事態を防ぐためにも、めまいが生じたときには以下の対処を講じましょう。
めまいにはいくつかの種類があり、その原因によってめまいの種類は違ってきます。
最も多いとされているのが立ちくらみのような起立性のめまいです。これは脳に流れる血液の量が一時的に減少することから起こります。
ほかにぐるぐると目がまわるような回転性のものがありますが、これは耳や内耳に原因があって起こるものです。
また、ふわふわとした感覚を伴うものもあり、同時に姿勢をたもてない、真っすぐ歩けないといった症状が起こることがあります。これらのめまいの原因は脳の中の小脳や脳幹に異常が起きた場合に起こり、自律神経失調症のときにも同じような症状がみられます。
それぞれに原因が違い、原因に合わせた治療が必要になります。
めまいは日常的に発生頻度の高い症状であるため、軽く考えられがちですが思わぬ病気が潜んでいる可能性があります。以下のような項目に当てはまる場合は、放置せずになるべく早めに病院を受診しましょう。
病院での治療は薬物療法が中心です。抗めまい薬や循環改善薬を用いて内耳や脳の血流を良くし、内耳のむくみを解消するために浸透圧利尿薬が使われることもあります。また、吐き気がある場合には吐き気止めが使われ、精神的な要因でめまいを起こしている場合には抗不安薬が使われます。
耳石が三半規管に入りこみ平衡感覚を狂わせている場合には、耳石を元の場所にもどす、理学療法が行われることもあります。また、もともとの病気が原因でめまいが起こっている場合には、もとの病気の治療が優先されて行われ、内服している薬が原因の場合には、薬の変更が検討されることになります。
メニエール病が「めまいの代表」のようなに扱われていることがありますが、めまいが起こっているからメニエール病だと決めてかかることは非常に危険です。
めまいは、安静にしていれば治る一時的なものから、重篤な病気が原因のものまで様々なものがあります。繰り返すめまいについては原因にあわせた治療が必要なので、必ず病院を受診し適切な治療を受けるようにしましょう。