記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/10/24
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
不眠症は、入眠困難、中途覚醒、早期覚醒、熟眠障害の4種が主であり、原因にもさまざまなものがあります。この記事では、不眠症の種類と原因、症状、治療法を解説していくので、睡眠時の悩みを抱えている人は参考にしてください。
不眠症と一口に言っても、その形は人によって様々です。大きく分けると4つのタイプになります。
不眠症の人に多いといわれているのが入眠困難です。寝つきが悪く、布団に入ってもなかなか眠ることができなくなります。
その他には、一度寝て途中で目が覚めてしまいこま切れの睡眠になってしまうことを中途覚醒、早く目が覚めてしまう早朝覚醒、眠っているが浅い眠りになってしまう熟眠障害があります。
しっかりした眠りは健康を維持するために必要です。このような睡眠の悩みを感じているのであれば、対策をとる必要があるでしょう。
不眠症の原因になることはたくさんありますが、まず挙げられるものが環境的要因です。眠る場所が明るすぎたりうるさかったり、寝具の調節がうまくできずに暑さや寒さを感じたりすることで眠れなくなるケースは非常に多いといわれています。また、ストレスや生活習慣の乱れが原因で睡眠リズムを崩してしまうことも少なくありません。環境要因やストレス、生活習慣が原因の不眠胃ついては、できることから少しずつ改善するようにしてください。
ただし、睡眠時無呼吸など病気や薬の副作用や心の問題で起こる不眠症もあります。自分で対策をとっても改善しないときは、早めに医師に相談するようにしましょう。
不眠症の人の中には、「不眠」ということは自覚していない人も多いです。それは、不眠症になっても、慢性的なだるさや疲れを感じるような症状しか現れないことが原因かもしれません。最近なんとなく体調がすぐれないと感じている場合は、一度自分の睡眠を見直してみてください。
寝つきが悪かったり朝早く起きてしまうことはありませんか?朝起きたときの目覚めは快適ですか?
熟眠障害のような浅い睡眠の人は、自分では睡眠はきちんととっているつもりのことが多く、自覚しにくいケースが多いです。
また、めまいやふらつき、あくびが多い、意欲や食欲、集中力などが低下しているときなども不眠症を疑ってみましょう。病院を受診してみるとよいでしょう。
不眠症の治療法としては、まず薬物療法が挙げられます。
市販薬の睡眠導入剤もあるので、試したことがある人も多いかもしれませんね。しかし、市販薬を自己判断で過剰に飲みすぎてしまい依存してしまうケースも増えています。自分の状態にあった薬を医師に処方してもらい、指示通り服用するようにすることをおすすめします。
また、精神的な問題が原因となっている場合は認知行動療法を並行しての治療が必要な場合もあります。その他、病気や薬が原因の場合は、原因にあわせた対処が必要です。不眠を改善するためには、生活習慣を見直していくことはもちろん、医師や専門家に相談することも重要になります。
不眠症の原因や症状は人によって異なります。そのため、自己判断で市販の睡眠薬を飲み続けてしまうと良くなるばかりか悪化してしまう可能性もあるのです。長期間続く睡眠のトラブルがある場合は、早めに専門医を受診し適切な治療を受けるようにしましょう。