記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/10/30
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
足の裏にできる「水虫」で悩む方はかなり多いとされています。では、この水虫を予防するにはどんな方法が有効なのでしょうか?原因と併せて解説していきます。
足に水虫ができてしまう原因として、カビの一種である白癬菌の繁殖が挙げられます。具体的には、長時間靴を履いていることで足が蒸れ、白癬菌が活動しやすくなります。
ただ、足に水虫ができてしまう一番の原因は足の蒸れとされていますが、足を清潔に保っていないことも原因となります。水虫になっていない方でも、水虫になっている方の使ったタオルで足を拭くと、水虫になってしまうことがあります。
このように水虫は人から人へ感染しますので、生活なケアを維持する必要があります。湿度が高い場所や、湿気が多い場所、汗をかいている場所は白癬菌が好む場所でもあります。靴下をはいたままの蒸れた状態の足だと、気がつかないうちに足の裏に白癬菌が付着している場合があるので気をつけましょう。
水虫の予防法としては、まずは白癬菌が繁殖してしまう原因を徹底的に改善することが大切です。
まず、同じ靴を毎日履くのではなく、通気性の良い靴を交互に履いて足の蒸れを改善しましょう。また、足の指と指の間を石けんで丁寧に洗うのも効果的な予防法です。足の指の間は白癬菌が繁殖しやすいので念入りに行いましょう。なお、お風呂から上がった際には清潔なタオルで足を拭いて、スリッパは他人のものを利用しないようにしましょう。
また、日頃からできる予防法として、常に部屋の中を綺麗に保つことが挙げられます。自宅ではついつい靴下を履かずに素足で過ごしている方もいるのではないでしょうか。しかし、掃除をしていませんとフローリングや床に白癬菌が潜んでいる場合があります。
足に水虫ができてしまった場合には、まず市販の治療薬を塗りましょう。ただ、徐々にかゆみがなくなってくると良くなったと勘違いをして治療薬を途中でやめてしまう方が多いですが、白癬菌はまだ残っています。治療薬はかゆみがなくなっても塗り続けることが大切です。
また、病院に行って専門医にみてもらうことも有効です。適切な処置をすることによって、早めに水虫の症状を改善することができます。
水虫であることを恥ずかしく感じ、市販の治療薬で治したいと考える方も多いですが、治療薬の使い方を間違ってしまいますと再び水虫の原因を作ってしまうことになります。自分の足の状態を知るためにも、症状が進んでいる場合には専門医に診察をしてもらいましょう。早めに治療をすることが、足の健康につながります。
多くの場合、水虫は足の蒸れや不清潔な状態によって発生します。毎晩お風呂でしっかり足の指と指の間を洗う、通気性のいい靴を履く、といったセルフケアで水虫の発生を予防しましょう。