月経(生理)中の腹痛、どうすれば改善できる?

2017/11/24

前田 裕斗 先生

記事監修医師

国立成育医療研究センター フェロー

前田 裕斗 先生

毎月やってくる月経(生理)のたび、腹痛が起こって憂うつな気持ちになる女性は少なくありません。では、この月経中の腹痛を改善する方法はあるのでしょうか?効果的な対策について、腹痛の原因と併せて解説していきます。

月経(生理)中に腹痛が起こるのはなぜ?

月経(生理)中の腹痛には、子宮を収縮させて経血の排出を促す「プロスタグランジン」というホルモンが関係しています。プロスタグランジンが分泌されてることで子宮が収縮し、腹痛を起こすようになるのです。

さらにこのプロスタグランジンは、子宮付近にある胃腸にも影響を及ぼすことがあるため、下痢など胃腸が原因の腹痛を引き起こすこともあります。

月経(生理)中に腹痛が起きたときの対処法は?

月経中の腹痛は、体の冷えによりさらに増悪します。体が冷えて血流が悪くなると、子宮収縮の痛みに加え、血流が臓器に行き届かなくなることで月経時にありがちが重だるい痛みが強くなってしまうのです。

このため、体を冷やさないことで、月経中の腹痛を軽減することができます。若い女性は締め付けの強い下着をはいたり、薄着をしたりする傾向がありますが、そうするとお腹から足元が冷えてしまいます。お腹をカイロで温めたり、保温性のある下着を着用したりして、冷えを予防しましょう。また温かいお風呂も効果的なので、特に月経中はゆっくり浸かるようにしましょう。

月経(生理)中の腹痛、どうすれば予防できる?

月経中の腹痛がひどい人は、冷え症の場合が多いです。また、ストレスや不規則な生活習慣による自律神経の乱れは、血流を悪化させ、冷えを引き起こす原因のひとつといわれています。

日頃からよく冷たい飲み物を飲んだり、脂っぽい食事を摂ったりする人は、そういった食生活を改めましょう。温かい飲み物を飲んだり、しょうがやねぎ、ニンジンなど体を温める効果のある食品を積極的に摂ったりするのも効果的です。また、睡眠時間が不規則な方は、毎日の就寝・起床時間を一定のリズムに整え、運動不足の方は適度な運動習慣をつけることが大切です。

月経(生理)中の痛みがひどいときは検査を受けよう

月経中の痛みがひどく、日常生活にも支障が出ている場合は、月経困難症の可能性もあるので、早めに検査を受けることが大切です。日ごろから痛みが気になる人や、月経前の症状がひどい人、お腹の痛みがつらい人は、特に早めに病院に行くようにしましょう。また、重度の月経痛には、月経困難症だけでなく子宮内膜症や子宮筋腫といった病気のサインの可能性もあります。

おわりに:月経中の腹痛にお悩みなら、まずは冷えの対策から

月経中の腹痛は、主にプロスタグランジンの分泌の影響で引き起こされます。プロスタグランジンの分泌自体を抑えるには低用量ピルなどの薬剤を用いる方法もありますが、まずは冷えやストレス、日常生活の改善などできることから始めてみるのがよいでしょう。カイロをお腹に貼って温めたり、お風呂にゆっくり浸かったり、生活習慣を整えたりといった方法をぜひ取り入れてみてください。

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