舌咽神経痛の症状と原因って?どうやって治療していくの?

2017/11/24 記事改定日: 2019/3/25
記事改定回数:1回

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

舌咽神経痛は、ものを飲み込んだときなどにのどに激痛が走る病気です。珍しい疾患のひとつですが、この舌咽神経痛は何が原因で発症するのでしょうか?果たして治療可能な病気なのでしょうか?

舌咽神経痛とは?どんな症状が出る?

舌咽神経は、のどの筋肉を動かし、のど、扁桃、舌からの情報を脳に伝えている神経です。そして舌咽神経痛は、この舌咽神経と付近の血管が接触し、圧迫されるために神経の伝達が阻害され、咽頭に痛みが生じる病気です。

40歳を過ぎてから発症することが多いまれな疾患であり、男性のほうが発症しやすいとされています。

舌咽神経痛の主な症状は、ものを飲み込んだりするときに生じる、耐え難い痛みです。具体的には、喉や舌の奥、耳の周囲に痛みが出るようになります。

舌咽神経痛になる原因は?

舌咽神経痛は舌咽神経の伝達の異常が原因で起こりますが、舌咽神経に何らかの強い圧迫がかかることによって舌咽神経に異常が信号が伝わってしまい、痛みが発生すると考えられています。

原因

舌咽神経痛は「舌咽神経の圧迫」によって引き起こされます。
舌咽神経は、頭蓋骨の経静脈孔と呼ばれ小さな穴を通って延髄と舌を結んでいます。
「舌咽神経の圧迫」はこの経路のどこかで、神経の周辺を走行する血管が拡張すること・神経の周囲に腫瘍や動脈瘤が形成されることなどによって舌咽神経が圧迫されることによって引き起こされます。

舌咽神経痛は治療できる?

舌咽神経痛の治療においては、検査が非常に重要となっています。診断に必要な代表的な検査は、MRI検査、局所麻酔による検査、CT検査、血管造影検査などです。

検査

MRI検査では腫瘍などによって舌咽神経を圧迫していないかを確認し、局所麻酔による検査では、三叉神経痛と舌咽神経痛との識別を行います。
この検査では医師が喉の奥に綿棒を当て痛みがでるかどうかを確認し、喉の奥に局所麻酔をかけ、それによって痛みがなくなった場合は舌咽神経痛と診断されます。
この検査は舌咽神経痛の検査の中でも比較的簡単で、時間もかからない診断方法として用いられています。

治療方法

舌咽神経痛はその原因を特定するのが困難と言われています。なぜなら、腫瘍などの重篤な疾患が原因となっている場合もありますし、血管が神経を圧迫している場合もあるからです。
ただし、基本的な原因は神経の圧迫であると考えられることから、それを取り除くことが根本的な治療法となります。

そのため、治療法としては外科的手術による「微小血管神経減圧術」という方法が取られることが多いです。この手術では、神経を圧迫している血管を剥離してから舌咽神経から剥がし、その場所を移動する事によって、舌咽神経が圧迫されるのを防ぎ、痛みの根本的要因を取り除きます。

舌咽神経痛の他の治療法としては薬物療法もありますが、薬物治療は根本的な治療ではないため、痛みを完全にコントロールできないなど効果が認められない場合には、上で説明した手術を行うのが一般的です。

おわりに:基本的には手術が必要な舌咽神経痛。喉の激痛があればまずは検査を

舌咽神経の圧迫が原因で起こるとされる舌咽神経痛は、基本的には手術によって治療する必要があります。喉の激痛が続く場合は放置せず、病院で検査を受けるところから始めましょう。

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