記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/11/30 記事改定日: 2019/4/24
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
神経痛とは、神経の走行に沿って現れる痛みです。ピリピリしたり、ひりひりするような痛みを感じることが多いですが、その他にも様々な症状があります。この記事では、神経痛の基礎知識の解説と対処法のヒントをご紹介しています。
神経痛の原因には、身体的なものと精神的なものがあります。三叉神経痛は拡張した血管が神経を刺激して症状が起こるとされ、坐骨神経痛は椎間板ヘルニアや変形性脊椎症などによる坐骨神経への刺激が痛みの原因です。
肋間神経痛の原因ははっきりしていない部分もありますが、同じ姿勢をとり続けることなどによる神経への負荷と精神的ストレスが発症に関係していると考えられています。
手根管症候群は、手を酷使するような職業の人によく起こりますが、女性ホルモンの影響で腱がむくむことも原因になるため、妊娠中や更年期の女性の発症数が多いです。また、コルセットや締め付ける下着を着用することは外側大腿皮神経を圧迫するため、神経痛の症状が現れることがあります。
精神的なストレスは神経痛の症状を悪化させる恐れがあります。そのため対処法として、精神的なストレスとなるものをなるべく排除することを心がけましょう。これは強い緊張状態も同様です。緊張する場面をなるべく避けるように工夫してみてください。
その他、コーヒーやアルコール、タバコなど交感神経を優位にするものも神経痛を悪化させる原因になります。こういった刺激物は避けるようにしましょう。
また、身体を冷やすことは血流を悪くし、筋肉を固くしてしまいます。そのことで神経痛が悪化してしまうので、身体を冷やさないようにすることも大切です。
神経痛のなかには、ストレッチや運動をして血行を改善したり、筋肉のコリをほぐしたりすることで症状が軽減するものもあります。
しかし、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など脊髄や神経根に障害を来たす病気などでは間違ったストレッチや運動を繰り返すことでかえって症状が悪化してしまうものもあります。
神経痛が疑われるような症状がある場合は、自己判断でストレッチや運動などを行わず。まずは病院で原因を調べてもらったうえで医師や理学療法士の指導に従って運動療法を行うようにしましょう。
もしも、ピリピリした痛みやしびれが突然起こることがあれば、それは神経痛かもしれません。神経痛は、身体のどこにでも、どんな人にでも起こる可能性があります。そのような症状があらわれた時には、一度病院を受診して、診察をしてもらうことをおすすめします。
神経痛は障害されている部位によって症状も治療法も変わってきます。そのため何が原因かを正確に知ることが大切です。自己判断では、症状の原因を突き止めることが難しいので、神経痛と思わしき症状が起こったときには、病院を受診して検査してもらいましょう。