脳梗塞を予防するには食事がポイント!? 薬での予防法と合わせてご紹介

2017/11/22 記事改定日: 2018/3/20
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山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

死亡リスクが高いだけでなく、麻痺や言語障害などの重い後遺症が残ることでも知られる「脳梗塞」。実は、この脳梗塞の発症リスクを低くするには食事を工夫することが効果的と言われています。脳梗塞の予防効果がある薬の情報と併せてご紹介します。

脳梗塞は食事で予防できる?!

特定の食べ物は、脳梗塞を予防する効果があると考えられています。具体的には、以下の食べ物がおすすめです。

青魚

脳梗塞予防に効果的なのが青魚です。そもそも脳梗塞は、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病や動脈硬化が原因で発症リスクが上がると言われているのですが、サバやサンマ、イワシなどの青魚に含まれるDHAやEPAは、動脈硬化を引き起こす悪玉コレステロールを減らして血液をサラサラにする効果があります。

緑黄色野菜

緑黄色野菜に含まれるβカロテンやビタミンCには抗酸化作用があるため、動脈硬化の予防に効果的と言われています。このことから、脳梗塞の発症予防にもつながると考えられています。

果物

イチゴなどの果物に含まれるポリフェノールにも、抗酸化作用があると言われています。

大豆製品

納豆や豆腐などの大豆製品に含まれるマグネシウムは、血管の収縮を予防し、血液が凝固し過ぎるのを防ぐ効果があるとされ、脳梗塞の原因である動脈硬化予防に効果的と考えられています。

こんな食事はNG!

なお、反対に避けるべきなのが脂肪分の多い肉やジャンクフード、甘いものの過剰摂取です。肉は脂肪分の少ない部位を食べるようにしてください。ジャンクフードは脂質だけでなく塩分も多く、動脈硬化の原因である高血圧のリスクも高めるので、できるだけ食べないようにしましょう。そして、お菓子などで糖分を過剰摂取すると血管が傷ついて高血糖状態になり、動脈硬化が促進され、脳梗塞の発症リスクが上がります。

また、お酒の飲み過ぎにも注意しましょう。大量の飲酒は高血圧や糖尿病などの生活習慣病の主な原因の一つとされ、ひいては脳梗塞の発症リスクを上げるものです。

水分はこまめに補給しよう

脳梗塞の予防のためには、水を飲むことも効果があるとされています。水を飲まないで脱水を引き起こすと、血液の粘り気が強くなり血管が詰まりやすくなるからです。

水分は水分補給をしてから15分~20分で体内に行き渡るため、喉が渇く前に飲むのがポイントです。なお、コーヒーやアルコールは利尿作用があるため、水分補給にはなりません。運動などで汗をたくさんかいた時は、通常の水よりスポーツドリンクを飲みます。ただし糖分も含まれているので、飲み過ぎには注意してください。

脳梗塞を予防する薬は?

脳梗塞は再発しやすいので、一度発症した人は薬を服用することで予防することも大切です。薬の例としては、血栓を作りにくくする抗血小板薬や血液をサラサラにする抗凝固薬があります。

ただし薬には副作用が伴います。例えば抗血小板薬のアスピリン®の副作用には胃炎や胃潰瘍、抗凝固薬のワーファリン®の副作用には内出血や立ちくらみなどが挙げられます。

医師は副作用の説明を詳しく行った上で処方するので、過度に心配する必要はありません。副作用の程度によっては薬を変更するなどの対処をします。自己判断で服用を中止しないで、継続することが予防につながります。

脳梗塞は漢方でも予防できる?

脳梗塞の予防薬は西洋薬が基本ですが、補助的に漢方薬を服薬するのも効果があると考えられています。

実は脳梗塞は夏に多いのですが、これは汗によって体内の水分が減少し、血液がドロドロの状態になることで血管が詰まりやすくなることが関係しています。この対策としては、先述の通り水分補給も大切なのですが、漢方では水分を保持する力を強めるのが効果的と考えられています。

水分保持力を向上し、血液の通りを良くする漢方薬としては「麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)」があります。この漢方薬にはニンジンなどの3つの生薬が含まれており、体力の回復や血色不良の改善に効果的と言われています。

おわりに:血液循環を改善するセルフケアを

脳梗塞の発症には、脳の血液循環の状態が深く関わっています。日頃から血液をサラサラにする食事を摂ったり、水分を積極的に摂ったりといったことを心がけ、発症を予防しましょう。

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