外斜視とは ~ 黒目の位置が外側にずれているように見える症状 ~

2017/11/2

渡辺 先生

記事監修医師

東京都内大学病院眼科勤務医

渡辺 先生

黒目の位置がずれてしまう斜視の中で、外側にずれてしまうタイプのものを「外斜視」といいます。今回の記事では、そんな外斜視のリスクや治療法についてお伝えしていきます。

外斜視とは

通常、黒目は目の真ん中にあります。しかし外斜視は、本来ならば真ん中にあるはずの黒目が外側にずれています。ずれている位置は個人差があり、気にならない程度の人から、黒目が見えない程外側にずれてしまっている人までいます。なお、外斜視でないほうの黒目は真ん中にある事が多く、片目の黒目だけが外側にずれているという場合が多いです。

外斜視は生まれつきの場合と、成長するにつれてなる場合があります。斜視の種類も外斜視だけではなく、内斜視や上斜視、下斜視などさまざまですが、原因も遺伝や事故による目の強打、弱視などさまざまです。

主な外斜視の種類

外斜視には2つの種類があります。ひとつは間欠性外斜視です。間欠性外斜視は、物を集中してみている時には黒目は通常の位置にありますが、ぼんやりしていている時や起床して間もない時に黒目が外側にいってしまうのが特徴です。

もう一つは恒常性外斜視というものです。こちらは常に外斜視の状態になっています。0歳児がなる事もあれば、失明してしまった人に起こる事もあります。中には、間欠性外斜視が恒常性外斜視に発展してしまうケースもみられます。

外斜視をほうっておくとどうなる?

外斜視では黒目の位置が異なるため、左右で見え方が違うわけですから、物が二重に見えてしまうことがあります。すると二重に見えるのを防ごうとして、斜視の方の目から入ってくる情報を無視するという脳の働きが起こる事があります。そうすると斜視がどんどん進行してしまいます。

通常、目は両目で見ることで立体感や遠近感などを把握し、正しく物を見ます。しかし斜視はそれができず、両目で物を見る能力が低下していってしまう恐れがあります。目が使われなくなるという事は、視力の低下を招いてしまうのです。

また、見た目が気になってしまい、コンプレックスになってしまう場合もあるので、斜視に気が付いたら早目に眼科を受診しましょう。

外斜視はどうすれば治る?

外斜視の治療法としては、プリズム眼鏡をかける方法があります。外斜視になっている方のレンズにプリズムを入れ、視界をまっすぐにする方法で、斜視の進行を防ぐのに効果的です。

また視能訓練士による訓練で治療することもあります。治療ではまっすぐ見えている方の目にアイパッチなどを貼り、使われていない方の目で物を見ます。期間は数年かかりますが、やめると戻ってしまう事もあります。

このため、斜視を根本的に治療するには、現状では手術をするのが一番です。目の緩んでいる筋肉を切って付け直す事で、黒目を真ん中に戻すという手術を行いますが、この手術によって多くの人に外斜視の改善がみられます。見た目も普通になりますので、子供が自分の容姿を気にする前に手術をするのも一つの方法です。

おわりに:黒目の位置のずれがみられたら眼科へ

外斜視は、放置すると斜視が進行するだけでなく、視力低下に発展する可能性もあります。黒目の位置が外側にずれているなど気になる異変がみられたら、早めに眼科を受診しましょう。

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