子供や若い女性に多い舌の病気、地図状舌(ちずじょうぜつ)とは?

2017/12/15

記事監修医師

日本赤十字社医療センター、歯科・口腔外科

川俣 綾 先生

子供の舌をみてみたら、地図のような斑模様が浮かび上がっていた――もしかしたらそれは、「地図状舌(ちずじょうぜつ)」かもしれません。詳しい特徴や原因、治療法について以降で解説していきます。

地図状舌ってどんな病気?

地図状舌は、舌の表面にさまざまな大きさの円形や半円形をした斑ができてしまう病気です。最初は舌の一部に円形または楕円形の斑(中央部が薄い赤色、周辺が白色をしています)ができ、散在している状態ですが、それらが少しずつ大きくなって融合していき、地図のように見えるのが特徴です。

幼児は15%くらいの確率で、成人の場合は若い女性に1~2%くらいの確率で発症するとされています。

地図状舌になると、どんな症状が出てくる?

地図状舌になると、まず白く縁取られた赤班模様の斑紋が広がっていきます。この斑紋は日によって形や位置、広がり方が変わるのが特徴であり、自覚症状などはほとんどありません。稀に舌が染みるなどの症状が出ることもありますが、生活に大きな支障をきたすことはありません。

斑は数日から数週間で模様が消えることもありますが、基本的には数か月から数年間にわたって模様が消えないことがほとんどです。自然に治ることは少ないため、長期間様子を見る必要があるでしょう。

地図状舌になってしまった原因は?

地図状舌は、今のところ原因がよく分かっていません。ただ、考えられる原因のひとつとして、風邪などの体調不良時の急な発熱が挙げられます。また、過度なストレスや乱れた生活習慣なども発症原因と考えられているので、睡眠不足の人や栄養バランスが偏っている人などは注意しましょう。

また、ストレスについては上手く発散する方法を見つけておくことが大切です。他にも金属アレルギーや粘膜疾患、顎の病巣などが関係している可能性も指摘されています。この地図状舌は自然に治ることはないのですが、規則正しい生活を送ることで改善に繋がります。

どうすれば地図状舌は治る?

地図状舌は原因が解明されていないため、具体的な予防法や治療法なども分かっていません。しかし、きちんと睡眠を取ることやバランスの良い食事を摂取すること、ストレスを溜めないようにすることなどが効果的な対処法と言われています。

ただ、地図状舌は発症しても体に重大な害をもたらすことはありませんし、放置しておけばそのうち舌の模様が消えていくこともあるので、そこまで心配しなくても良いでしょう。痛みがない場合は特別な治療は必要ありません。ただ、痛みがある場合は口腔外科を受診してください。ビタミンBの摂取、うがい、軟膏の塗布や、口腔内を清潔に保つことにより、症状が改善することも多いです。

おわりに:まずは生活習慣の改善から始めよう!

地図状舌は基本的には長期間にわたって残り続くため、特に女性の場合は見た目が気になってしまう方もいるでしょう。食生活の見直しやストレスの発散など、生活習慣の改善を行うことで症状が緩和するケースも少なくありませんが、もしそれでも治らなかったり、あまりにも気になったりするようであれば専門の外来を受診してください。

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