白板症とは ~ 舌や頬の裏側に白っぽい部分が見つかったら ~

2017/12/15

記事監修医師

日本赤十字社医療センター、歯科・口腔外科

川俣 綾 先生

白板症は、口の中に白い斑点ができるもの病気です。病気といっても、ほとんどのものは無症状であり、治療の必要がないものも多いです。今回は白板症について解説していきます。特徴や原因、治療法などをきちんと理解して、口の中の悩みの解決に役立てましょう。

白板症とは

白板症は、口腔内に白い斑点ができるもので、50~70代に多くみられる病気です。男性の発症率が圧倒的に高く、白い部分はこすっても取れないという特徴があります。口腔内が白い状態だけのときには痛みはありませんが、口腔粘膜に赤い部分を伴うものがある場合には痛みが出ることもあります。

白板症は、歯肉、舌、頬粘膜に多くみられ、一部のものは癌化することがわかっています。舌の縁にできた白板症や、ただれているもの、こぶ状になっているものは、癌化する確率が高いとされています。

しかし、白板症は無症状であることが多く、自分が白板症だと気づいていない人も大勢います。

白板症の特徴は

白板症は他の原因となる病気がなく、口腔内が白くなるものがあることが特徴です。白板症を発症すると、粘膜の一部が白色になります。白さにはそれぞれ違いがあり、必ずしも同じ色とは限りません。

しわ状になっているものや、平坦なものなど形状も様々です。真っ白になり、いぼのように隆起してくるものもありますし、赤い部分があるものもあります。赤くなる以外にも、びらんや潰瘍が存在することもあります。

白い部分は周囲との境界線が明確であることがほとんどで、はっきりと正常な粘膜との境がわかります。白い部分の奥にしこりのような硬結を作ることはありません。

白板症を発症する原因は

白板症を発症する原因には、タバコやアルコールなどの嗜好品、刺激の強い食べ物などが挙げられます。また、歯ブラシのこすり過ぎによる過度の刺激も発症原因のひとつです。

その他、サイズや形が合わなくなった入れ歯や金歯などが原因になることもあります。虫歯を治さずに長期間放置していることも悪影響があるといわれています。

全身的な要因として、エストロゲンやビタミンAの欠乏や脂質異常症などが挙げられますが、原因の全てが解明されているわけではありません。

白板症はどのように治療するのか

白板症は自覚症状がないものがほとんどですが、症状が進むと治療が必要になる場合があります。また、舌の縁にできているものは癌化する可能性があるため、早めに治療を検討する必要があります。

白板症の治療はビタミンAの投与から始まります。ビタミンAの投与で症状の改善がみられない場合には、白い部分を切除する手術療法が選択されます。

ただし、切除範囲が広くなると、口の機能が正常に行われなくなるリスクがあるので注意が必要です。部位や状態によっては、切除が望ましい場合もありますが、経過観察だけで良い場合もありますので、切除するかどうかは医師としっかり相談したうえで、十分納得したうえで決めるようにしましょう。

おわりに:白板症は癌化する可能性あり。早めに専門医に相談を

白板症は無症状のことがほとんどですが、一部は癌化するリスクがあります。医師が必要と判断した場合は切除を行うことになりますが、切除手術に関しては口の機能が損なわれるリスクがあるので注意が必要です。いずれにしても早めに歯科口腔外科などの専門医に相談するようにしましょう。

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