蓄膿症による鼻水や鼻詰まり、どうすれば解消できる?

2017/11/13 記事改定日: 2019/7/4
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山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

蓄膿症による鼻水や鼻詰まりは、頭痛や頬部痛などを引き起こす程辛いものです。今回の記事では、そんな蓄膿症による鼻水・鼻詰まりを解消させる治療法を中心にお伝えしていきます。

蓄膿症になってしまったのはなぜ?

蓄膿症は慢性副鼻腔炎ともいい、副鼻腔炎が2~3ヵ月以上続き、慢性化した状態をいいます。

そもそも副鼻腔とは眉の奥、両目の間・奥、上顎の真上の奥にある空洞のことで、これらの空洞はそれぞれ細い道で繋がっており、鼻とも繋がっています。そして副鼻腔炎とは風邪などにより、空洞にある粘膜に細菌やウイルスなどが付着し、炎症を起こした状態です。炎症のために鼻水が多量に分泌され、上手く排出されなくなります。その状態が長期間続くと、副鼻腔に膿が溜まった状態となり蓄膿症になります。

蓄膿症になると、鼻にどんな症状が出てくる?

蓄膿症の症状には鼻水、鼻詰まり、頭痛、歯痛など様々なものがありますが、ここでは鼻にどのような症状が出るかを詳しく説明します。

鼻閉

鼻が詰まり、鼻での呼吸がしにくくなる症状です。

鼻漏

鼻腔の粘膜は、粘液層で覆われている状態が正常ですが、過剰の粘液が分泌され、性状が変わった場合を鼻漏といいます。蓄膿症では、ドロッとした粘液の症状が見られます。

後鼻漏

通常、鼻水は前に下りていき鼻から出ますが、後鼻漏は後ろに流れ落ちます。鼻と喉の間あたりに粘液がまとわりついていると表現する人もいます。

悪臭

副鼻腔に長期間、膿が溜まると膿が臭いを出し始め、鼻水と混じると鼻水が臭くなります。

蓄膿症で鼻水や鼻詰まりが起こる原因は?

人間の体は有害なものが入ってくると、排除しようと働き始めます。そして鼻水も、鼻に入ってきた細菌を外に流し出そうとしたことが原因で分泌されるものです。最初はさらさらした透明の鼻水ですが、蓄膿症の場合は、炎症が進み副鼻腔に膿が溜まっているため、粘り気のある黄色っぽい鼻水になります。そうして鼻水が増え、鼻の粘膜が腫れて空気の通りが悪くなると、鼻詰まりが引き起こされます。

蓄膿症による鼻水・鼻詰まりをなんとかしたい! 治療法は?

蓄膿症による鼻水と鼻詰まりの治療法には、薬物療法や鼻処置、ネブライザー療法があります。

薬物療法

副鼻腔炎になった場合、殺菌するためセフェム系やニューキノロン系などの抗菌薬を1~2週間服用するのが一般的です。効果が見られない場合は薬を変更します。急性期の状態を過ぎたらマクロライド系の抗菌薬を少量、長期投与します。

鼻処置

血管収縮薬や局部麻酔で鼻腔と副鼻腔の腫れを軽減し、溜まった鼻水や膿を吸入します。

ネブライザー療法

抗菌薬などの薬を霧状に噴射するネブライザーという機械を用いて、鼻や口から吸いこむ治療法です。霧状にすることで鼻の奥にまで薬が行きわたります。ネブライザー療法の場合は使う薬も少量でよく、体への影響が少ないため、副作用が起こりにくいです。

おわりに:長引く鼻水、鼻詰まりは病院へ

鼻水は非常に一般的な症状ではありますが、放置すると副鼻腔炎を引き起こし、それが慢性化すると蓄膿症に発展する恐れがあります。慢性化してしまうと治療にも時間がかかるので、色のついた鼻水やドロッとした鼻水が続いた場合には、一度病院の受診をおすすめします。

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