ドライノーズとは ~ 鼻の中がムズムズしたらこの病気かも ~

2017/11/6

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

鼻の中がムズムズすると感じていても、深く気にせず放置している人は多いのではないでしょうか。持続する乾燥やムズムズの症状は、ドライノーズの可能性があります。ここではドライノーズの症状や原因、改善策などをまとめました。

ドライノーズとは

ドライノーズとは、鼻の粘膜が乾燥した状態のことをいいます。空気が乾燥した場所で鼻から息を吸うとムズムズした感触があり、同時にピリピリとした痛みを感じることもあります。もし鼻水がかさぶた状になっているのであれば、さらに症状が進行しているサインです。出血や炎症の原因となることもあります。

ドライノーズになる原因

ドライノーズを引き起こす原因には、生活環境や治療薬の使用が関係していることもあります。

閉めきった場所での生活

暖房・冷房が効いた部屋や、空調設備が整った室内に長くとどまっていると、湿度が著しく低下することがあります。オフィスや商業施設などでも空気調節の設備が整っている現代での「空気が乾いた場所で過ごす時間が増ええていること」が、ドライノーズを発症の大きな原因と考えられています。また、空気が乾いている冬場も鼻の中が乾燥しやすいので注意しましょう。

アレルギー治療薬の過度な使用

あまり水分を摂らない人や、アレルギー治療用の点鼻薬をよく使う人もドライノーズをおこすことがあります。点鼻薬を使用する際は用法をよく確認し、使いすぎないようにしてください。

ドライノーズの状態を改善する方法

ドライノーズになってしまったときの対処には、次のような方法があります。

ドライノーズ用のスプレー使う

市販されているドライノーズ用のスプレーを使用し、乾燥・ムズムズを感じる鼻の中を洗浄します。鼻の中が乾燥しているときは浄化能力が弱まるため、洗浄して異物を除去することが大切です。

マスクをする

暖房や冷房が効いた部屋で長時間過ごす場合は、マスクをつけて対処しましょう。マスクをすると乾燥した空気が直接入ってこず、鼻まわりの保湿にも効果があります。濡らしたガーゼを当てたマスクをつけると、ガーゼから蒸発した水分で潤すことができるので、さらに効率よく保湿できるでしょう。

加湿をする

空気が乾燥した場所で過ごすときは、加湿器を使いしっかりと加湿をしましょう。お風呂に入るときは、湯船にお湯をはっておき、ゆっくりつかるだけでも保湿効果が期待できます。

ドライノーズになったときの注意点

ドライノーズになってしまった場合には、次のような注意点を守りましょう。

鼻の中を触らない

「鼻の中が痛い」「鼻血が出やすくなった」という症状があるときは、まず鼻の中を触らないことが大切です。気になってティッシュペーパーを入れたくなりますが、力いっぱいに入れると鼻の中の粘膜に小さな傷をつけてしまう可能性があります。傷がさらに大きくなってしまうこともあるため注意が必要です。

症状を悪化させない

ドライノーズの症状が進行すると、鼻の粘膜でウイルスを防げず喉の方まで入り、風邪をひいてしまうなど別の症状の引き金にもなります。他の病気にかかってしまう前に、ドライノーズ用のスプレーや加湿対策で症状を落ち着かせておきましょう。

おわりに: ドライノーズの悪化を防ぐためにも、手軽な方法で進行を食い止めよう

ドライノーズは重大な危険を感じるような病気ではないため、たいしたことではないと軽視しがちですが、放っておくと症状が悪化してしまうこともあります。空気が乾燥している生活環境にある人は特に重要です。ドライノーズになってしまう前に、マスクや加湿器を使った対策で加湿を心がけ、症状が軽いうちに進行を抑えておきましょう。

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