目の動きや揺れかたは、眼球振盪の種類によって違うの?

2017/11/21

渡辺 先生

記事監修医師

東京都内大学病院眼科勤務医

渡辺 先生

眼球振盪(がんきゅうしんとう)とは、眼球が自分意志に反して動いてしまうことをいいます。眼球振盪は原因や種類によって治療方法も変わってきます。この記事では、眼球振盪の種類を詳しく解説していきます。

眼球振盪(がんきゅうしんとう)について

眼球振盪とは、自分が意図をしないところで眼球が動く現象です。自覚症状がなく、眼球の動きは自分で確認できないため、基本的には誰かに指摘されないかぎり気づくことはできません。一般的には眼振と呼ばれることが多いです。

眼球振盪には、生理的なものと疾患が原因になるものがあり、生理的なものは、例えば動いている電車で外の景色を見る時などに発生します。一方、疾患によるものには、先天性眼振と後天性眼振があり、それぞれで症状に差が見られます。いずれかによって、治療内容なども違ってくるため、注意が必要です。

代表的な目の動き・揺れかた

眼球振盪の動きは、目の動き方の違いによって衝動性眼振と振子様眼振の2種類に分類されます。
衝動性眼振は、一方向に眼球が動きます。ゆっくりした動きと速い動きを繰り返す特徴があり、速さの違いがわかりやすいです。眼球振盪は衝動性眼振が現れることが多いとされています。
振子様眼振とは、文字通り眼球が左右に振り子のように同じふり幅で動きます。振子様眼振は動きの速さの違いがはっきりしないという特徴があります。

先天性眼振とは?

先天性眼振は、ものを見るために必要な要素のいずれかが生まれつき欠けているために発生する眼球振盪です。
何かをじっと見つめる固視、固視の継続、そして、頭の位置が変わっても目の位置を変えないようにする前庭眼反射のいずれかに異常があると先天性眼振とみなされます。

衝動眼振、振子眼振だけでなく、周期性交代眼振と呼ばれる、2~3分ごとに眼振の方向性が変わり、周期的に見え方が変化することを自覚することができます。また、新生児点頭痙攣というのもあり、首をひねるように回すような症状が特徴で、弱視の原因ともなります。

後天性眼振とは?

後天性眼振は、上記で説明したものを見るための3つの要素のどれかの異常と、薬剤性眼振、てんかん眼振のいずれかを抱えていることが条件になります。

薬剤性眼振は中枢神経を抑える薬を飲んでいる際に起こりやすく、てんかん眼振はてんかんの発作が発生する際に起こる症状です。てんかん眼振は数分間で症状が治まり、痙攣が終わる際に両目の方向が同じところを向くものの、眼振自体は止まるなどの症状があります。薬などの影響で眼振が誘発されることになるため、後天性眼振になった場合、原因となるものを取り除く必要がなります。

違和感を感じたら、眼科で検査を受けよう!

後天性眼振の場合、原因となったものを取り除くことになりますが、薬剤性の場合には中枢神経を抑える薬を必要とする疾患を改善することで防ぐことが可能とされています。

てんかん眼振の場合は抗痙攣薬の服用で対応し、それにより症状を改善することができるようになります。先天性眼振の場合も、早期に眼科に行き、適切な対応をとれば、改善できることも多いといわれています。

おわりに:眼振がみられた場合は、すぐに眼科で検査してもらおう

眼球振盪を完治させる方法はわかっていませんが、原因や種類によっては日常生活に支障をきたさないレベルまで症状が治まることもあります。子供に眼球振盪のような症状が見られた場合は、すぐに眼科を受診し適切な治療を始めましょう。

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