外耳道炎はひとつだけじゃない! 種類と原因を解説

2017/11/17

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

外耳道炎は、耳介が集めた音を鼓膜に伝える外耳道に炎症が起こる病気です。大きく分けると4種類に分類することができます。この記事では、外耳道炎の原因と種類について解説しています。

外耳道炎とは?

外耳道とはいわゆる「耳の穴」のことです。耳介で集めた外の音を鼓膜に伝える役割と、外からの不必要な攻撃などから鼓膜を守る役割をもっています。
ここに細菌などが侵入し炎症を起こすことを外耳道炎といいます。

・耳の違和感
・軽い痛みやかゆみ

などの初期症状からはじまることが一般的ですが、夜寝られないほど強い痛みが出ることもあるので注意が必要です。

進行すると

・耳から膿がでる(耳だれ)
・耳閉感
・音がこもったり、聞こえにくくなる
・耳鳴り

などの症状に発展していきます。

4種類の外耳道炎について

外耳道炎は、下記の4つに分けることができます。

・限局性外耳道炎・・・外耳道の外側3分の1に炎症が起きている状態です。耳たぶをひっぱったときに痛みが生じたり、食べ物を咀嚼している時に痛みや違和感がでます。
・びまん性外耳道炎・・・耳の奥3分の2の部分に炎症が起こります。耳の奥の方がなんとなくかゆく感じたり、耳が詰まったようになり音の聞こえ方もくもった感じに聞こえます。耳の痛みを生じることもあります。
・外耳道真菌症・・・免疫力が低下したときに、カビ(真菌)が骨部の外耳道に感染して起こります。最初はかゆみを感じるくらいだったのが、耐えられないようなかゆみに変わっていくのが特徴的で、異物感があったり、耳鳴りの症状もあります。
・悪性外耳道炎・・・耳の痛みやかゆみ、閉塞感、耳だれなどの症状があり、抵抗力が衰えた高齢者などが緑膿菌の感染して発症します。

さらに症状が進行してしまうと、頭蓋骨底部まで進行する壊死性の病気に発展する可能性があり、ここまで進行すると回復が難しいとされています。

外耳道炎は病院で治療しないといけないの?

耳のかゆみや少しの痛みなど、軽い症状しか現れないことが多いので、そのまま放置してしまう人もいるかもしれませんが、外耳道炎は早期のうちに治療をはじめることが大切です。

初めは軽度の症状であっても、放置しておくと悪化して悪性外耳道炎になり、治療が困難になる可能性があります。
早めに治療を開始すれば、外耳道の掃除と薬物療法のみで完治が可能です。
治療を早く終わらせるためにも、耳に違和感があるときは早めに耳鼻科を受診しましょう。

おわりに:外耳炎は軽い症状でも、放置すると重篤な病気に発展することも。必ず病院で治療しよう

外耳道炎は軽い痛みやかゆみなどの症状しか起こらないことも多いので、放置しがちな病気ですが、進行すると治療が困難になる悪性外耳道炎に発展するリスクがあります。耳に違和感があるなど、何らかの異常を感じたときには早めに耳鼻科を受診するようにしましょう。

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