早漏になってしまうのはどうして? どうすれば改善できる?

2017/12/20

山本 康博 先生

記事監修医師

東大医学部卒、独立行政法人国立病院機構東京医療センター

山本 康博 先生

早漏とは、パートナーが満足するまえに射精してしまうことを言いますが、一般的には挿入後2分で射精してしまうことが基準とされています。早漏の基礎知識を紹介していきますので、悩んでいる人は改善に役立ててください。

早漏ってどんな状態のこと?

「早漏」とは、もともと「挿入後射精する時間が適切な時間に満たず、その状態が持続もしくは繰り返されること」と定義されています。ある調査によれば、セックス(性行為)の適切な時間とは「セックスをする人物同士が互いに満足できる長さ」とされています。つまり、早漏とは、パートナーが満足する前に射精するのが常態化していることといえるでしょう。

しかし、一般的には、早漏は射精に至る時間が短いことであると考えられています。個人差があり、必ずしも合致しなくてもよいものですが、挿入後2分以内で射精することが基準といわれています。また、射精時間を自分でコントロールできないことで、ストレスや負担を感じたり、性行為自体を避けたりするような問題を抱えることもあります。

早漏の原因は?

以前は、早漏の原因は器質性のものであると考えられていました。しかし、現在では、ほとんどの早漏は心因性だと言われています。

・心因性
性行為の際に緊張し過ぎたり興奮し過ぎたり、もしくはストレスや不安を感じたりすることで、脳内の神経伝達物質である「セロトニン」が不足し、射精までの時間が短くなってしまうことが要因ではないかと考えられています。また、短時間での射精の経験を繰り返すことや、性器に対するコンプレックスなどが負担となり、よりストレスを感じやすくなってしまうこともあります。

・器質性
器質性とは、何らかの体の異常に起因することです。器質性の早漏の要因には、ペニスが過敏であることや、「慢性前立腺炎」「慢性尿道炎」といった、陰茎や尿道、膀胱、前立腺などの泌尿器の疾患が考えられます。これは尿道や前立腺の炎症により、陰茎や精嚢などの機能が低下してしまために起こります。

どうすれば早漏を改善できる?

早漏で受診すれば、場合によっては早漏治療薬を処方してもらえます。そのほか、改善するための方法には、パートナーに協力をお願いしたり、早漏防止グッズを使ったりすることなどが挙げられます。

・パートナーと一緒に行うトレーニング
パートナーに手や口でペニスを刺激してもらい、射精寸前で刺激を止めてもらう「スクィーズ法」や、腟に挿入した後、射精したくなったら動きを止め、射精感がなくなってからまた動く「セマンズ法」などがあるので、パートナー同士でコミュニケーションを図りながらトレーニングしていきましょう。

・早漏防止グッズ
局所麻酔薬である「リドカイン」のスプレーをペニスに噴射したり、リドカインが塗ってあるコンドームを使ったりすることで、ペニスの感度を低下させます。ただし、パートナーにリドカインが付着することで、パートナー側の感度も低下することがあります。

なお、早漏の原因が泌尿器疾患であると考えられる場合は、医療機関を受診して治療を受けることが大切です。

おわりに:泌尿器疾患がないかを確かめる意味でも、一度病院に相談みよう

早漏は心因性のものがほとんどといわれていますが、なかには泌尿器系の病気が起因している場合もあります。早漏を改善するにはパートナーの協力が必要不可欠ですが、病院での治療が役立つこともあります。泌尿器系や心の病気がないかを確認する意味でも、一度受診を検討してみてください。

この記事に含まれるキーワード

ストレス 早漏 心因性 泌尿器疾患