記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/11/27
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
急性胃腸炎は細菌やウイルスに感染して発祥することが多いです。この記事では、その急性胃腸炎の種類や症状、治療法など、全般的な情報をお届けします。急性胃腸炎になっても慌てないように、事前に知識を身に着けておきましょう。
急性胃腸炎とは、胃や腸が急性の炎症を起こすことです。原因のほとんどはウイルスや細菌の感染であり、感染源は飲食物やペットなど様々なものがあるため、感染経路がわからないというケースも少なくありません。
通常は特別な治療をしなくても安静にしていれば治りますが、子供は脱水症状を引き起こしやすく深刻な状態になることもあります。
急性胃腸炎の症状としては、激しい下痢や腹痛、嘔吐や発熱、血便、食欲不振などが見られます。
細菌性胃腸炎かウイルス性胃腸炎それぞれで症状が変わってくるので、以下で詳しく紹介していきます。
細菌性胃腸炎とは、細菌による胃腸炎のことです。嘔吐、下痢、腹痛といった症状が見られ、症状が重くなると血便が出てしまうこともあります。
下痢がひどい場合は脱水症状を併発してしまうことも多く、一般的に細菌性はウイルス性よりも症状が重くなる傾向があります。意識障害や血圧低下などショック症状など重篤な症状に発展することもあるので注意が必要です。
ウイルス性胃腸炎とは、ウイルスによる胃腸炎のことです。原因となるウイルスは、ノロウイルス、ロタウイルスなど様々なものがありますが、もっとも多いのはノロウイルスといえるでしょう。ノロウイルスの感染による胃腸炎は、激しい嘔吐と下痢の症状が現れ、発熱がほとんどないのが特徴です。
細菌性、ウイルス性どちらも免疫力が弱まっているときに感染しやすくなります。
急性胃腸炎は下痢や嘔吐が主症状です。そのため脱水症状を予防するため、まずはこまめに水分補給をすることが大切です。
下痢や腹痛がある段階では、市販の経口補水液などを摂取するほうが回復も早いでしょう。症状が落ち着いてきたら、おかゆやうどん、すりおろしりんごなど、消化に良い固形物の食事を摂るようにしてください。
また、食事の回数は1日数回に分けて行い、1回の食事の量を少なくすることで、消化器官への負担を減らすことができます。チーズや牛乳などといった乳製品は、下痢を悪化させる原因となるのでなるべく控えるようにしましょう。
急性性胃腸炎には細菌性とウイルス性のものがあり、それぞれで症状が多少異なります。ただし、対処法は大きく違いません。水分補給をこまめに行い、脱水症状を防ぎましょう。また、長期間症状が改善しない場合や、嘔吐や下痢がひどく水分補給ができない場合は、すぐに病院を受診するようにしてください。