口唇炎とは ~ くちびるに腫れや湿疹ができたら ~

2017/11/28

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

なかなか治りにくい唇の荒れがきっかけで、ただれや出血を引き起こす「口唇炎」。この記事では、口唇炎の症状や原因、タイプ別の適切な治療法など、役立つ情報をお届けします。

口唇炎ってどんな病気?症状は?

口唇炎とは、口の周りや唇に発生する湿疹などを含む皮膚炎です。口唇炎の症状は主に、口の周りや唇にできるぷつぷつとした「肉芽種性」と、唇の皮が剥がれてくる「剥脱性」のものに分けられます。詳しい発症原因については以下で解説していきます。

口唇炎の原因は?

口唇炎は、肉芽腫性・剥脱性ともに、歯周病や扁桃炎などのウイルス感染が原因で起こります。またほかに、歯治療に用いられる金属による金属アレルギー、食物アレルギー、自律神経の不調、遺伝など複数の要因が関与して起こると考えられています。なお、慢性的な睡眠不足、ビタミンが不足がちな偏った食生活が引き起こす場合もあります。「アトピー性口唇炎」や「接触性口唇炎」などアレルギー性皮膚炎による口唇炎もあるため、放置せずに早めに治療することが重要です。

口唇炎はどうやって治療する?

口唇炎の治療法は、肉芽種性か剥脱性かによってそれぞれ異なります。具体的には以下のとおりです(早く症状を治めるためには、下記の治療と併せ、こまめに口の中をうがいすることも大切です)。

「肉芽種性」口唇炎の治療法

軽症の場合は自然治癒も見込まれますが、重度の場合はステロイド投与が効果的です。なお、金属アレルギーや食物アレルギーが原因となる場合が、原因アレルゲンの除去をすることが大切です。

なお、これらの治療を1年以上行っても効果が得られなかった場合、腫れあがった部位の切除をすることも有効です。ただし、術後に再発する可能性もあります。

「剥脱性」口唇炎の治療法

剥脱性の場合、ケアをリップクリームによる保湿だけで留めがちですが、実は化粧品によるアレルギーの場合もあるため、なかなか治りにくい場合は皮膚科を受診することが大切です。

剥脱性の口唇炎には、皮膚科で処方されるステロイド軟膏が効きます。また、食生活の改善や漢方薬で改善されたケースもあるようです。食事やサプリメントから、ビタミンA・ B2・ B6やナイアシンを意識して摂取してみましょう。

おわりに:症状や治療法は、口唇炎の種類によってさまざま

口唇炎の症状や治療方法は、口唇炎の種類によって異なります。まずは症状が悪化しないよう、早めに病院で診てもらいましょう。また、アレルギーが心配な方は、アレルギー検査を受けることをおすすめします。

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