ゴルフのスイングで折れることも! 肋骨骨折ってどんなもの?

2017/12/1

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

ゴルフやラグビーなど、胸のあたりをよく使うスポーツをされている方は、「肋骨骨折」に注意が必要です。今回は肋骨骨折が起きたときの症状や治療法について解説していきます。

肋骨骨折とは

胸部内臓を覆う骨を肋骨と言います。あばら骨という名で言った方が分かりやすいかもしれません。脊椎から内臓を取り囲むように生えている骨で、人間であれば左右に12本ずつ、全部で24本あり、第一肋骨・第二肋骨と第十二肋骨まで名前が付いています。

肋骨には内臓を外の衝撃から守る役割がありますが、肋骨の一本一本は細く、衝撃に対して弱い面があります。そのため、交通事故などの大きな衝撃でなくとも、たとえばゴルフのスイングをやりすぎたり、咳をしたりなど、繰り返し外力が加わることでも折れてしまうことがあります。これが肋骨骨折です。肋骨骨折は多くの場合、足や腕の骨折ほどのダメージはなく、回復も比較的早い傾向にあります。

肋骨を骨折した場合の症状

肋骨骨折の症状には、上半身をひねったときの痛み、くしゃみや咳をしたときの胸の痛み、呼吸のしづらさや違和感、胸を圧迫したときの痛み、胸の腫れなどが挙げられます。

肋骨骨折は、肺や心臓といった守るべき内臓に突き刺さったり、太い血管を傷つけたりする可能性もあり、そうなると命に関わる恐れもあります。そのため、上記のような症状があれば病院で診てもらうことをおすすめします。胸部の触診やレントゲン撮影で、状態を確認しましょう。

折れた肋骨を元に戻すためには

肋骨骨折は軽度であれば、痛み止めや湿布などによる保存療法を行います。ただ、痛みが強いようならバストバンドという胸専用のコルセットで固定することになるでしょう。骨折部位の動きが制限されるため痛みが軽減されますし、動かないことで回復も早くなります。数週間もすればよくなるはずです。ただし、大きな衝撃により肋骨のずれがひどければ手術をすることもあります。

おわりに:肋骨骨折は未然の予防が大切

肋骨骨折は比較的治りやすいとはいえ、痛みがある間は行動も制限され日常生活に影響が出ます。さらに年齢を重ねてくると治りも悪くなり、その間身体をあまり動かさないようにしていることで足腰にも悪影響が出てくることもあります。肋骨骨折を起こさないよう、肋骨に過度な負担がかかる行動を日頃から避けておくことも大切です。

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