腸にガスが溜まるのはどうして?どうすれば解消できる?

2017/12/6 記事改定日: 2019/9/24
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山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

鼓腸とは、お腹にガスが溜まって膨らんでいる状態のことです。お腹のガスを追い出そうとして、おならの回数が増えます。場合によっては、下痢や嘔吐などを引き起こし、体重が減ってしまうこともあるので油断はできません。この記事では鼓腸の原因と改善方法について解説しています。

腸にガスがたまる鼓腸(こちょう)とは

鼓腸とは、腸内にガスが溜まって腹部が膨れている状態のことです。常に腸内にガスが溜まっているため、そのガスを出すためにおならの回数が増えます。

鼓腸には、腹膜性鼓腸と陽生鼓腸の2種類あります。

陽生鼓腸
空気を飲み込む量が増えたり、腸内でガスが吸収されないことなどが原因で起こる症状
腹膜性鼓腸
病気の検査や手術などによって人工的に腹腔に空気が入ってしまったことが原因でおこる症状

胃腸管内でガスが溜まるのは当たり前のことなので、鼓腸ではない方でもおならは出ます。ただ、鼓腸になると溜まったガスで下腹部が異常に拡張されます。回数が増えるだけではなく、下痢や嘔吐、体重減少などの症状がみられる場合もあります。

鼓腸が起こる原因は?

鼓腸の原因として、空気嚥下症(無意識に空気を大量に飲み込んでしまうこと)の可能性が高いです。空気嚥下症は、ストレスや抑うつなど精神的に不安定な状態であることが理由で起きる場合が多いのが特徴です。そのため、ストレスを溜めずに気持ちを落ち着かせられるように日々心掛けることが大切です。

また、食事も鼓腸と関連性があります。大豆や繊維の豊富な食べ物は一般的に体に良いとされていますが、反面、お腹の中で大量のガスを生産することがあります。また、高タンパクな食物や高脂肪な食物は、臭いガスを生産する場合があります。

どのような症状が起こるか?

鼓腸になると、おならの増加、嘔吐、下痢、体重減少などの症状が起こります。また、下腹部にガスが過剰に蓄積されることで、腹痛や腹部膨満感を感じることがあります。

お腹の張りを解消するには?

鼓腸を治療するには、まず食生活を見直すことが大切です。膨満感や不快感は空気やガスが原因ですので、常に空気を飲み込まないように意識しましょう。また、牛乳などの乳製品の摂取はなるべく控えることをおすすめします。

また、空気嚥下症が鼓腸の原因の場合は、精神的に不安定な状態であることが原因となっている可能性が高いため、リラックス方法を見つけましょう。また、早食いや口呼吸も原因となりますので、食事はゆっくり食べるよう心がけるとともに、口呼吸はなるべくしないよう意識してください。

おわりに:お腹にガスが溜まってるときは、食事の仕方や内容を見直そう

  • お腹の張りを解消する薬物治療はまだ明らかになっていない
  • 日頃の食事や生活を見直すだけでもある程度の改善が期待できる
  • 乳製品の摂取を控えたり早食いをやめるなど、少しだけ生活を変えながら鼓腸の改善を目指す

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