記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/11/30 記事改定日: 2019/2/20
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
突然猛烈な尿意が襲ってきたり、頻繁に尿意を感じてトイレに行く回数が多かったりする場合、「過活動膀胱(OAB)」の可能性があります。以降で、過活動膀胱の具体的な症状や治療法、セルフケアなどをご紹介していきます。
膀胱の大きさには個人差があります。通常は膀胱がいっぱいになるまで我慢できますが、過活動膀胱(OAB)の場合は、膀胱内に尿が少量しかなくてもトイレに行きたくなってしまいます。
これは膀胱が過剰に反応してしまうために、少しでも尿意を感じると我慢できなくなってしまうのです。
人によって違いますが、トイレに行きたくなるのは寝起きや水分をたくさん摂った数時間後のことが多いです。
過活動膀胱の場合は、突然トイレに行きたい衝動に駆られ、すぐに行かないと漏れてしまいそうなくらい切迫した状態となります。
トイレの回数も増え、1日に10回以上トイレに駆け込む人も少なくありません。
過活動膀胱では以下のような症状が見られます。当てはまる項目が多い人は過活動膀胱を発症している可能性があるため、一度病院で相談するようにしましょう。
過活動膀胱は病院で治療可能です。治療法としては、主に行動療法と薬物療法があります。
行動療法では、水分を調整したり膀胱訓練を行ったりします。また、骨盤底筋の緩みも過活動膀胱の原因となるので、骨盤底筋を鍛える訓練は有効とされています。
薬物療法では膀胱の収縮を抑える効果のある薬を使いますが、副作用などもあるので医師と相談しながら最善の方法を決めていきます。過活動膀胱は悪化すると日常生活にも支障が出ることがあるので、思い当たるなら早めの受診をおすすめします。
過活動膀胱は病院で治療ができますが、体が冷えると尿意をもよおすので、日常的に体を冷やさないようにすることも大切です。
また、カフェインは利尿作用があるので摂りすぎは控えましょう。
特に女性は発症しやすい過活動膀胱。過活動膀胱は病院で治療できるものなので、もし該当する症状でお悩みであれば、恥ずかしがらず病院を受診してみてください。