足根管症候群になるとどんな症状が出るの?

2017/12/4 記事改定日: 2020/4/1

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

足根管症候群とは、かかと近くの足首にある「足根管」が狭くなることで神経が圧迫され起こる障害です。足根管症候群はどんな原因で発症し、どんな症状が現れるのでしょうか。足根管症候群について詳しく解説していくので参考にしてください。

足根管症候群はなぜ起きるの?

足根管は、かかと近くにある足首の骨と屈筋支帯に囲まれることで形成されたトンネルのことです。足根管には腱や神経、静脈、動脈が通っていて、このトンネル=足根管が狭くなることで神経が圧迫されると足根管症候群を発症します。

足根管が狭くなってしまう理由はまだはっきりとはわかっていませんが

  • 足首の骨折などの外傷
  • 足首の変形
  • ガングリオンなどの腫瘍
  • むくみ
  • きつい靴を履く

などによる外部から圧迫が主な原因だと考えられています。

また、糖尿病による足のしびれや腰椎椎間板ヘルニアなどを合併しているケースも多く、足根管症候群の発見が遅れて腱鞘炎や神経、血管の癒着などを引き起こしてしまうこともあります。

足根管症候群の症状の特徴は?

足根管症候群では、立ったり歩いたりなどかかとや足の裏に負担がかかるような動作をしたときに「かかとや足の裏を支配する神経」が圧迫され、足首の周囲からつま先にかけて灼熱感を伴うようなしびれや痛みが広がります。
また、足の裏に何か異物が付着しているかのような違和感や冷えなどの感覚異常が起きることもあります。

通常は足首や足の裏の安静を保つことで症状は軽快しますが、ひどくなると安静にしていても痛みやしびれに悩まされるようになります。

足根管症候群の治療はどうやってするの?

足根管症候群の治療は、日常生活を見直したりビタミンB製剤や非ステロイド系抗炎症剤を処方する保存療法が一般的です。
ただし、日常生活に支障をきたすほど強い症状がみられる場合や保存療法で効果がみられなかった場合は手術が検討されます。

また、局部麻酔やステロイド薬を注射して痛みを抑える対症療法が選択されることもありますが、効果の持続性や副作用などのリスクもありますので、医師にメリットとデメリットについて確認してから行うようにしましょう。

おわりに:腰からくる痛みや糖尿病の症状と併発することがあるので注意。痛みがあるときは必ず検査しよう

足根管症候群は、糖尿病や腰椎病変などの症状と併発することがあります。足裏に痛みや違和感がある場合はなるべく早めに検査を受け、症状の原因にあわせた治療を受けるようにしましょう。

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