足根管症候群 ― その足の痛みやしびれの原因かも・・・

2017/12/4

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

足根管症候群とは、かかと近くの足首にある「足根管」が狭くなることで神経が圧迫され起こる障害です。足根管症候群はどんな原因で発症し、どんな症状が現れるのでしょうか。足根管症候群について詳しく解説していくので、足まわりに痛みやしびれがある人は参考にしてください。

足根管症候群とは

足根管は、かかと近くにある足首の骨と屈筋支帯に囲まれることで形成されたトンネルのことであり、この中を腱や神経、静脈、動脈が通っています。足根管症候群とは、このトンネル=足根管が狭くなることで、神経が圧迫されて発症する病気です。

痛みやしびれが起こる原因

足根管が狭くなってしまう理由はまだはっきりとはわかっていませんが、足首の骨折などの外傷、足首の変形、ガングリオンなどの腫瘍、むくみ、きつい靴を履くことなどで外部から圧迫されていることが主な原因だと考えられています。
また、糖尿病による足のしびれに隠れていたり、腰椎椎間板ヘルニアなどを合併しているケースも多く、足根管症候群が腱鞘炎や神経、血管の癒着などを引き起こしてしまう要因になることもあるため注意が必要です。

症状の特徴

足根管症候群の主な症状は痛みやしびれなどです。しびれの範囲は足先や足首部分まで広がることもあり、足根管部分の指で叩いたときに足裏に電気が走ったように感じることもあります。治療方法は保存的治療が一般的ですが、症状が強い場合などは手術が必要となります。

歩いたり、靴を履くときなどに足の裏から足の指にかけてのしびれや痛み、冷え、ほてりなどを感じたり、足の裏に何かが付いている、または砂利のうえを裸足で歩くような感覚になる異物付着感などを感じることもあります。通常は、一定の動作を行ったときに症状が悪化し安静にすると症状が和らぎますが、圧迫がひどくなると痛みが安静時や夜間にも出てくるようになり、眠れなくなってしまうこともあるのです。

治療方法

足根管症候群の疑いがあるときは、症状を確認した後、重症度などを判断するために神経伝達検査を行うことがあります。

治療は、日常生活を見直したりビタミンB製剤や非ステロイド系抗炎症剤を処方する保存的治療が一般的です。しかし、日常生活に支障をきたすほど強い症状がみられる場合や保存的治療で効果がみられなかった場合は、手術治療が検討されます。

また、局部麻酔やステロイド薬を注射して痛みを抑える対症療法が選択されるケースもありますが、効果の持続性や副作用など、治療のメリットとデメリットについて確認してから行うようにしましょう。

おわりに:腰からくる痛みや糖尿病の症状と併発することがあるので注意。痛みがあるときは必ず検査しよう

足根管症候群は、糖尿病や腰椎病変などの症状と併発することがあります。足裏に痛みや違和感がある場合はなるべく早めに検査を受け、症状の原因にあわせた治療を受けるようにしましょう。

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