記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/3/16
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
未成年者(子ども)が喫煙することによって、その発育に大きな悪影響を与えるということは周知の事実です。ここでは、未成年者の喫煙の影響と禁煙するための方法について解説します。
若いうちに喫煙すればするほど、年齢とともにからだに与える影響が大きくなります。未成年者の喫煙の害をあげます。
・喫煙は肺活量を減少させる
→禁煙すれば、より健康になり、息切れしにくくなる
・喫煙者は1週間あたり3,000円近くタバコにかけている。生涯を通じて考えれば1200万近い金額をタバコに使っている
→禁煙すれば、お金をかなり節約できる
・タバコの化学物質は皮膚に血液を遮断し、しわやたるみが出る
→禁煙すれば、見た目が若々しくなり、もっと魅力的になる
・タバコ生産による森林破壊は、発展途上国での森林破壊の約5%を占める
→タバコがなくなれば、緑が戻ってくる
・がんで死亡する可能性が3倍高くなる
→禁煙すれば、がんの危険因子が減る
さあ、準備はいいですね。禁煙するために、どこから始めますか?
・いい友だちとつきあいましょう。一緒にやめたがっている友だちをみつけるのもおすすめです。
・意思の力だけでやめるのはとても難しいので、医師の助けを借りましょう。
禁煙外来、ニコチンパッチやニコチンガムなどの禁煙補助薬を使用すると、成功する可能性をぐんと高めます。これらは医師の処方により保険が適用されます。
・禁煙するのを妨害するほかの喫煙者に対処できるよう心の準備をしておきましょう!
~タバコを差し出されたときの言い訳例~
「タバコを吸うと年に○○○○円かかるでしょう。○○○○のためにお金がいるからやめているんだ」
「新しい仕事ではタバコが吸えないからやめているんだ」
「タバコを吸う人とはキスしたくないみたいだからやめようと思ってね」
「レギュラー選手になりたいならやめたほうがいいと思って」
禁煙から最初の数日がいちばん厳しい期間です。それを乗り越えるために準備しておきましょう。禁断症状のほとんどは、禁煙開始から4週間後に弱まり、ニコチン含有の禁煙補助薬を複数組み合わせて使うことで吸いたい欲求をやり過ごせるようになります。
・禁煙中の体重増加が気になりますか? リンゴチップスやニンジンスティック、ノンシュガーのミント菓子、ポップコーンといった低カロリーのお菓子でお腹を満たしたりして、吸いたい欲求を解消してください。
・友だちや家族にサポートを頼んでください。そばにいる人に助けを求めてください。自分が正直でいられる人で、あなたに対しても正直である人を選びましょう。ときには抱擁や涙を流せるように胸を貸すなど、深い愛情が必要なこともあります。
・アルコールやコーヒー、糖分、お菓子は、避けることを最優先に取り組んでください。研究によると、これらの(特にアルコール)がタバコを吸いたいという欲求を引き起こしやすいことがわかっています。
・タバコが吸いたい欲求がおさまるまでに約1カ月はかかることを忘れないでください。あるがままに受け入れて過ごしていれば、残りの人生はタバコから解放された人生を送ることができるのです。
からだが成長段階にある未成年者では、ニコチンに対する依存度が年齢が若いほどより強くあらわれ、より高い依存性を示すことがわかっています。未成年で喫煙を始めてしまうと強く禁煙の禁断症状があらわれたり、タバコをやめにくくなります。タバコを吸うのがかっこいい大人というのは、タバコの害に気づかなかった過去の話です。
実際、10代のアンケートでは「タバコは性的魅力を半減させる」という結果がでています。もてたいなら、即! 禁煙、お医者さんに相談しましょう!!